ぷら・2021-08-07
或日の記
この行為に、意味があるのか。
意味がなければ、意義もないのか。
容易くパチンと割れる
薄膜に空気が詰まっただけの
種子を持たない果実を育てる。
そんなものなのだろうと
虚しく思いながらも。
感性と知識を。
言葉と表現を。
実を結ぶか否かではなくて
それらは光合成そのもので。
本を開いて無知を知る。
筆記具の中に地図を見付けて
目的も終着もなく旅に出る。
砂漠に落ちた箒星の燐光を
きっとずっと尋ねて回る。
きっときっとそういうもの。
周りの理解は得られなくても
それは求める理解じゃない。
存在の証明なんて
息を吸って吐けばいい
あ お い ろ た べ た い