ハルユー・11時間前
手にしたものは
ただ ただ
昨日ばかり見つめていた
砂漠の砂を数えるみたいに
意味のない事を
意味のあることに変える術を
傷ついた心が語りだす日
私は俯いた足元に目を向ける
30センチ先のミライ
そこを見ることから始まる
希望の明日
君の影を追いかけ
夕暮れの道をたどる
オレンジ色の風が
キミの香りを運んで来る
ふと唇からこぼれた
お元気ですか?…に
何故か笑ってしまった
そんな自分に
時の優しさと残酷さを知る
私の叫びは
白い闇に呑まれて消され
涙は無情という風に
散らされていった
返ってこない応えに
呆然立ちすくむけど。
晴れ渡る空を
私は知っているから…
輝く光を覚えているから…
刻を待ち
また進もう
心の聲に導かれるままに
空に遊ぶ
雲のよう
色やカタチを変えながら
儚さを美しさと
引き換えに生きてゆけたら
貴方は私を
見つめてくれたでしょうか
自由という名の
不自由な世界
隣りの芝生は青く見えて…
不自由という名の
自由を楽しむことを
忘れてしまう
時折 羽を休めて
思い返して
いつのまにか僕らは
自由の歌を歌ってる