2024/7/15
コンクールまであと12日
「個人技だからね」
レッスンの先生に言われた言葉
全体がどれだけ良くなったってひとりひとりが変わらなければ意味が無い
「3年生は定演まで部活に
居れるけど、東関東に行きたいっていう夢を決めたんだったら、
このメンバーで夢を叶えたいんだったら、限界突破しなきゃいけない」
顧問の先生に言われた言葉
メンバーは3月末まで変わらないけれど東関東にこのメンバーで出れるのは、これが最後だ
市大会を目指す、なんて低レベルなことしたくない
かといって県大会に行けるという無駄な自信を持つのも嫌だ
それなら、堂々と演奏したい
未来を決めるあの日まで1ヶ月もない
来週は午後練できる機会が無い
ホール練もあと1回しかない
最後のホール練はコンクールの6日前だ
約、一週間。
普段なら長く感じるこの期間
私たちなら、どう過ごすかわかっているはずだ
積み込みだって
2年生主体でやらなきゃいけない
1年生に指示を出さなきゃいけない
なのにクラサックスの2年生は
呼び掛けもしない
指示も声が小さくて通らない
結局金管が補う
こんなの、そのままにしてたら駄目だ
先輩たちを連れていくなんて、口だけじゃないか
「雨音ちゃん、頼りにしてるよ」
部長からそう言われたからには、
任せられる立場でなくちゃいけない
責任感、なんてもんじゃない
もっと重くて、かっこよくて、苦しいもの
ひとりが「東関東に行きたい」と思ったって行けるわけない
皆がいないと、皆で目指さないと、頂点は見られないんだから