#溺れ愛

どんなに喧嘩しても君が良くて
どんなに泣かされても君が良くて
どんなに困らせても君が良い
どんなに泣かせても君が良い
どんな文字でも足りなくて

今なら言えるよ
僕も君に溺れてるって
どうしようもなく溺れ続けてるって



END:2021.10.12

思い出になった頃に

青春だったねと君は云うかな

昼も夜も
愛も変わらず
溺れ続け
離れられなくなって

誘われるまま
ベッドに押し倒し
焦し合い我慢し合って
鳴かせ合い泣かせ合う

「愛してるよ」
そんな言葉じゃ
足りないくらい
怖くなるくらいに

だから
今夜も溺れてよ
僕だけに

その意地悪も
あの甘えた声も
私をいつだって
独りにしてくれない

叩かれて痕をつけられ
引っ掻いては痕をつける

ねぇ、いつまで
どこまで好きになれば
報われる？許される？
溺れたまま窒息してしまいそう

だから…
抱きしめていてよ
君だけは私の居場所でいて

僕が欲しい時に
君も欲しいって
わかってるから

寂しい夜には
思い出してよ
僕のぬくもり

舌を這わせて
音を立てては

泣きそうな顔して
挑発する君にまた
僕は溺れ続けてる

押し倒されて
塞がれた口から漏れる声も
貴方にかき消されて

焦らさるたび
また溺れて
言わされるたびに
また堕ちていく

またひとつ
私の知らない私を
貴方が作るの

もっと溺れて
その首輪引っ張って
教えてあげるから

知らなかったんでしょ？
僕が見つけたんだよ
君の良いとこ

口を塞いでも漏れる声
止めれば欲しがるのに
「だめっ」て泣きそうな顔

ねぇ、狂ってよ
「愛してる」の代わりに
君を壊してあげるから

君が僕を欲しがり
頭おかしくなりそうなほど
乱れて満たしてよ…心まで

ねぇ、君が苦しい時に
僕が隣にいられたら
抱きしめてあげられるのに

悲しい事だらけじゃないよ
息苦しい毎日の中で
一緒に過ごせる時間だけは
幸せと呼ばせて

不安にも寂しくもなって
怒っで甘えて拗ねて泣いて
それでも君がいいから

僕のそばにいてよ

妬き合って抱き合って
愛し合って苦しめ合って
傷つけ合って舐め合うように

僕と君はどこまでも不器用で
不安になるたびに突き放して
引き寄せては確かめる

見せてあげられるなら
心の中まで
身体さえ切り刻んで
捧げられるなら
幾らでもあげるのに

どうして…
上手く出来ないんだろう
ただ君を愛してるだけなのに


寝ぼけながら
僕の名前を呼ぶ君が愛しくて
ねぇ、もう溺れたまま
何処へも行けないよ

「愛してる」
眠りに堕ちよう、一緒に
何も着けず抱き合いながら

確かめるように
寝言を言う君が愛しくて
　
寝ている時ですら
僕を求めてくるの
ずるいよ

意地悪しても文句
言わないよね？

ねぇ…
もっと狂って
僕の名前を呼んで

痛めつけられるより
こっちが好きなんだね

我慢した分だけ
ご褒美あげるから

ほら
涎垂らして
もっと欲しがって
おかしくなるまで

まだ
だめだよ
壊れてくとこ
ちゃんと見せて

顔を埋められるたびに
愛しくて頭を撫でる
私が声を漏らせば

スイッチが入ったように
耳元、意地悪く囁いて
ずるいよ、君は

足を開けば
言いなりになってしまう

私だけのご主人様

身体中に痕をつけるから
疼いたまま眠れないの

貴方に手を伸ばして
素直に言えば
「真夜中だから静かにして」
意地悪な声で返される

塞がれた口から
耐えきれずに漏れてく
ねぇ、このまま壊れてしまいたい
そんな夜だから

紺青色に染まる朝まで
離れないまま溺れさせて

泣き虫な君だから
もっと泣かせたくなる

僕だけになるように
抱き寄せては突き放した
もっと溺れてよ
いっそ沈んでしまえばいい

強がる君だから
もっと苛めたくなるんだよ

素直に言えるなら
もっと壊してあげるのに
他の誰も入れられないように
いつでも僕だけ欲しがるように

寂しいって言ってしまえば
負担をかけてしまいそうで
君のほうが寂しいはずなのに

重ねてしまえない
他じゃ満たされない

ねぇ
今もまだ溺れ続けてるの
呼吸さえ出来ないくらいに

どうしようもなく溺れてるの
触れられるたびに泣きたくなる

このまま眠ろう、一緒に
夢の中でも君に会えるように