凛花・2020-02-01
願い
独り言
眠れぬ夜に
眠れない夜が続く
強くなりたい
優しくなりたい
あなたを傷つけないものに ただなりたい
まるで 祈りのように
あなたの名前を呼ぶ
ここに来て 話をしてごらん
聴いてあげよう
辛い恋の結末 その全てを
泣きたいくせに 涙も出ない
そんな時も
哀しくて 人恋しい
そんな夜に
重いため息
ここに置いていきなよ
どうか
優しい夜を
あの人に
あの日 よく見えなくて
信じられなかったものが
通り過ぎてしまった今になって
よく分かる
空っぽになったので
大好きな夜を食べました
痛みを伴う幸せもあるのだと
冷たい雨の中で咲きました
あの日見えてたモノが
見えなくなって
だましだましの帰り道
冬の夜は
冷たい空気を伝って
遠くの汽笛が聞こえてくる
銀河鉄道みたいねと
笑った
世界の片隅の様で
真ん中なんだって
そばに居なくても
呼べる名前があるのなら
劇的な事などなくても
しあわせ
と呼ぶ
月を眺めては
連れて行ってと願った
まだ私が幼い子供だった頃
暗闇の中で
キミを眺めて
キミと話したから
私はいつも怖くも淋しくもなかったよ
キミが消えてしまう朝は
いつも辛いものだった
いつか連れて行って
その場所へ
頑張ったなと
キミだけは笑ってよ
淋しいなんて感情は
とうに失くした
七色の箱の中に
閉じ込めた
目の前の大切な人を
誰もが幸せに出来れば
世の中は平和になるのかな
僕に傷つけられたりしないでね
大切な人の手を取って
君が幸せであるように
願いを込めて
ℳ𝑒𝓇𝓇𝓎 𝒞𝒽𝓇𝒾𝓈𝓉𝓂𝒶𝓈
ネバーランドで一生暮らすんだ
大人になんてならないよ
苦痛を蹴散らして
壊した時計を
海へ沈めて
『アタマがおかしい』と
笑ったヤツらに唾を吐いて
蹴りを入れて
ねぇ
キミもこちら側においでよ
眠れぬ夜は君の寝息を聴きながら
手折られた時の事は
忘れもしない
干からびても
水を求めて
飢えていた
まだ生きている
まだ生きているんだ
根はなくとも
再び
残酷なまでに欲しかったモノを
与えて行けば
きっとチャラになるだろう
大丈夫か?
最近眠れてないの?
じゃあさ お前が眠れるまで
話を しようか
何故あの時
伝えなかったの
一瞬のためらいが
後悔となって
今も心の奥底から
時々顔を覗かせる
『またね』の記憶
もう会うことはないと
わかっていたのに
サヨナラを言えずに
「またね」と
笑って別れたあの日
今も耳に残る あなたの声
風のように やさしく
痛みのように 静かに
忘れたい夜もあるけれど
その声があるから
生きようと思える夜もある
sayo.