#紫式部

おほかたに
五月雨るるとや
思ふらん

君恋ひわたる
けふのながめを

めぐりあひて　みしやそれとも　わかぬまに
くもがくれにし　よわのつきかな

　　　　　　　　　　　　　　め
　　　　　　　　　　　　　　ぐ
　　　　　　　　　　　　見　り
　　　　　　　　　　　　し　逢
　　　　　　　　　　　　や　い
　　　　　　　　　　　　そ　て
　　　　　　　　　　わ　れ
　　　　　　　　　　か　と
　　　　　　　　　　ぬ　も
　　　　　　　　　　間
　　　　　　　　　　に

　　　　　雲
　　　　　隠
　　　夜　れ
　　　半　に
　　　の　し
　　　月
　　　か
　　　な























めぐり逢って、それとも分からない間に

消えてしまった貴方は、

まるで雲隠れした夜半の月のようだ







♡

めぐり逢ひて
見しやそれとも
わかぬ間に
雲がくれにし
夜半の月かな

情熱は紫に燃えて最終回に瞳を閉じた

巡りあひて 見しやそれとも 分かぬ間に
雲がくれにし 夜半の月かな

巡りあひて 見やしそれとも

わかぬ間に

雲隠れにし 夜半の月かな

恋の入口は在っても出口のない紫式部

紫式部の｢源氏物語｣で、何故夕顔は
呪い殺されてしまったのか分かりますか？
それは、光源氏が｢恋した｣と同時に
｢一番愛した｣相手だったからです。

夕顔の他光源氏と交際した女性は、
光源氏の美しさに魅せられ、
いわば｢愛憎｣のよう。
それに比べ、夕顔は純粋であり
光源氏に｢青春｣の様な、甘酸っぱい気持ちを
与えてくれた人だったのではないでしょうか？

それを他の女性みたく汚らわしい存在にはしたくない。
このままの夕顔を、永遠に。
その想いが夕顔を殺してしまった。
夕顔を本当に殺したのは、光源氏です。
｢恋は盲目｣…とはこのことでしょう。

(あくまで個人の考えです。)
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