NoNameがいい。今は、ただ。・2023-09-30
十五夜
そういえば今日か
綺麗な月だなぁ
私の心もこれくらい
綺麗だったらよかったのにな
神様は僕だけを置いて君を攫い
墓場に眠る土地に雛罌粟は咲う
華を喰らい毒で枯れて逝く記憶
部屋に残された交換日記は紙屑
君と眺める月明かり
満月の笑顔と共に君の
微笑みが見えた気がした
愛する貴女に
愛を捧げる生涯を送りたい
あたしをそんなふうに生きさせてほしい
あたしをそばにいさせてください
あなたを愛しています
あたしは
あなたのもとに
いつか辿り着けるの
だろうか
僕に人生捧げてみないか?
恐怖も不安も嫉妬も束縛も
何もかも僕が受け止めるから
死にたい夜は何だか寂しくて
きっとこのまま闇に溺れてしまえば
誰にも気づかれずに沈んでいく
月でさえも
私を照らしてはくれないんだろう
それなのに
声は上げずとも足掻く自分がいて
図々しく
“普通に生きたい”と願う自分がいて
理想を追い求め
ほんの少しの期待を抱いて伸ばした手は
空を切っただけだった
月
一緒に見たかったな
このまま
満ちたりて 満たされていて
"月が綺麗ですね"
"死んでもいいわ"
俺はただそんな会話がしたかっただけだ。
霞む街並みの中光る月夜
今夜も君は誰を見てるの
十五夜の満月ぐらい私も
君に綺麗に映れていたらな
同じ月をみれて、
同じ空の下にいれるだけで
ただただ幸せです。
月に願えば貴方の隣にいられますか
「月明かり」
月に帰れぬかぐや姫
雲に隠れて
顔を出さぬふるさとは
遠く果てない夢の中
それでもいい
それもちょうどいい
濡れた瞳を
照らし出す月明かりは
今夜は眩し過ぎるから