はじめる

#絶望

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全1578作品・

「期待」するのは"信じてる"から

「夢」を見るのは"諦めて"ないから

「喧嘩」するのは"理解"して欲しいから

「反論」するのはまだ"希望"があるから

「絶望」するのは"信じてた"から

「苦しい」のは"悲しい"から

「従う」のは"諦めた"から

「死にたい」のは"疲れた"から

終わり・2021-03-28
天李の独り言
ゆめうさぎ
苦しい
辛い
泣きたい
期待
喧嘩
反論
絶望
従う
諦め
死にたい
おすすめ載ったヾ(o´∀`o)ノ











『神様を呼ぶ声。』











※大人要素あり


















容疑者


なんて、呼ばれる日が来るなんて



生まれてこの方


思った事が無かった




死体遺棄、及び殺人


どんなに小さい命でも



やっぱり、殺人か



なんて、場に合わない事を考えた




「クズ親だな。」




パトカーに乗り込む時


会ったら必ず笑いかけてくれていた



近所のおじさんに言われた




親か







「真緒!これ、美味い!


もっかい取ってくるわ!!」




「はしゃぎ過ぎだよー先輩!」






私の高校入学祝い


と称して、一つ上の先輩




石木先輩が


食べ放題に連れて行ってくれた





周りはカップルや


家族連ればかりで




何だか居心地が悪い




でも、美味しいご飯を


食べて行くうちに



そんな思いはどこかへ行った




「もーこんな時間かぁ。


終電、そろそろじゃない??」




「あー、本当だぁ。


そろそろ帰りましょっか!」




たらふく食べて


二人で1万円は安いと思った




払おうとする私の手を差し置いて


石木先輩が全て払ってくれた




先輩に何度か礼を言って


丁度来た終電に乗ろうとした時



石木先輩に腕を引っ張られた




「ちょ、先輩!」



抵抗虚しく


石木先輩が手を離してくれたのは



終電が過ぎてからだった




「真緒、行くとこあるから来て。」





何も言わさない


とでも言いたげに



石木先輩は背を向け歩き出した





私は着いて行ってしまった


流石にこの時間に一人は怖いし




着いて行かなくてもきっと


来いと言われるだろうから




着いた先は


ホテルだった






「行こ。」



「ダメだよ。私まだ、高一。」





「いいから、早く来いって。」






それからの事は


よく覚えてない



どんなに拒んで


逃げようとしても




先輩には叶わなかった





朝起きると先輩はもう居なく


鍵返しといて




とだけ書かれた紙が


一枚机に置かれているだけだった




「真緒!!どこ居たの!!!」




家に帰ってすぐ


お母さんが血相を変えて叱ってきた




その声を聞いた途端


自分の犯した過ちに涙が溢れた





「…おか…さ…っ。」





された事


されるまでの経緯



全てお母さんに伝えた





直ぐに被害届を出したが


先輩側が事実を一切認めず




先輩のお父さんが


警察の所長で



足掻いても足掻いても




結局、揉み消されてしまった




翌日のご飯は豪華だった


揉み消し代が支払われたらしい




お母さんは心做しか


元気だった




それから何ヶ月かして


お腹に違和感を感じるようになった



重たくなったし


大きくもなった




何より疲れやすくなったし


吐き気もするようになってしまった



生理も、もうずっと来ない





恐る恐る


妊娠検査薬を使った






陽性だった







言えないまま


しばらくが経って




お腹はどんどん大きくなって


しかも、この前初めて胎動を感じた




「真緒、太ったんじゃない?」





ある日、お母さんにそう言われて


妊娠の事を打ち明けようか迷った




でも結局口から出た言葉は




「そうかも!」





だった



一度、病院に行った





「妊娠、29週です」







29週


その言葉を聞いて、お腹を撫でる



たまに蹴ってきて





「私は生きてるよ!」と


全力で訴えかけてくる





私はどうにか


この子の存在を忘れようと必死で




運動をしたり


勉強をしたり




学校に行ったりして、忘れていた






でも、この子は



産まれようと頑張っていた






「真緒?真緒…!!真緒、大丈夫!?」


学校で倒れた時、流石に隠せなくなって




保健室の先生にだけ打ち明けた


怒られるのかと思っていたけど




優しく、抱き締めてくれた





翌日、先輩が退学した


安心したのか、逃げられた気持ちなのか



よく分からない気持ちになった




ただ、泣いた


人工中絶の話をされた




それだけは絶対嫌で


泣いて話をやめてもらった




もう、いつ産まれてもおかしくない





何となくそう分かった






私は、この子に情が産まれる前に


殺ってしまおうと決めた




ホームセンターで買ってきた


切れ味のいい包丁の先を



自分の腹に向けた





「…ごめ…、ご…め…っ。」




手が震える


息が上手く出来ない





涙も汗も震えも


何もかも止まらない




その時、お腹に激痛が走った




陣痛だ


始まってしまった




私は、公衆トイレに走った





刺そうとする度


陣痛が早まった




必死に手すりを掴み


立ち上がろうとした時




ボドッ





と、鈍い音が鳴った



そして、それは産声を上げた





「…かわ、い…。」



大声で泣き叫ぶその子は




可愛かった


愛おしかったし、育てたかった





でも、この子を幸せにする勇気は


一つも、無い




不幸にするなら


苦しい思いをさせるなら




「…あぁぁぁぁぁ…ぁ!!!!!」





きっと、この世界から逃がすのが


一番の幸せ、だと思う






動かなくなったその子を抱えて



桜の木の下に行った




無我夢中で


穴を掘った




掘るものが無かったから



素手で掘った





結局途中で


子連れの親に見つかって




そのまま、逮捕された




「クズ親だな。」




パトカーに乗り込む時


会ったら必ず笑いかけてくれていた



近所のおじさんに言われた




親か



私は、正真正銘クズ親だ





我が子を自分の手で殺めた


でも





先輩は、もっとクズ親だ



自分の欲に負けた、クズだ





何で、私だけ









翌日のテレビで



私の事のニュースがやっていた




無理矢理された





なんて書いてなくて


そこには嘘が並べられていた





学校から誰かが情報を漏らした



それからネットでは、私の顔と




私の本名、住所が晒された





もちろん先輩の事も書かれた



でもその記事は、直ぐに消された





「産んで、育てて、


誰か助けてくれましたか。」




私は、弁護士の人に


いつしかそう問いかけていた




「助けてくれる施設や


助けてくれる人は、少なからず



1人は居たと思います。」





そうですか






「…なら、あの時


先輩を罰する人は、居たでしょうか。」




弁護士の人は黙った



それが答えだった




刑務所の中での生活は


思った以上に心苦しかった





あの子の鳴き声が


夢に出てくる時があったからだ




きっと、あの声は





産まれた事が嬉しかったんじゃ無く


神様を呼んでいたんだと思う








こんな親の元で産まれたくないよ



こんな親のせいで不幸になりたくないよ






そう言っていたように聞こえた





「真緒さん。面会です。」



罪を償ってから数年後





お母さんとお父さんが


交通事故で亡くなったと聞いた




生きてる心地がしなくなった





まるで、子供のように


そう、あの時のあの子のように




泣き喚いた




神様を呼んだ



もちろん、誰も助けてくれないけど





罪を償い終えて


あの桜の木の元へ行った




花を手向けた


そして、手を合わせた




「…幸せになってね。」




次は、どうか


私の元に産まれないで




と、心の中で唱えた





私は、名前を変えて



雑貨屋で働いた




「1500円のお買い上げです。」





ある日、ベビー用品を買いに来た


若い妊婦さんが居た




その人を見て、あの子を思い出して





涙が零れた



「大丈夫ですか?」




と、男の人の声がした




「ありがとうございます。


少し目が痛くなっただけですよ!」






私はなるだけ元気にそう返して



もう勤務時間が終わるからと




その人に礼を言って帰った




次の日、そのお客さんが来て


女性用のハンカチを買った




「梱包してください。」



とお客さんは言った


きっと彼女さんにあげるのだろう




と思うと、少しモヤっとした





梱包をし終えたタオルを


袋に入れ、お客さんに渡すと




「これ、あなたに。」と言って



そのハンカチを渡して来た


その瞬間、恋に落ちた




それからその人は


毎日来てくれるようになった



LINEを聞かれ教えると




思った以上に会話が弾み



付き合うようになった




付き合って、数年後





お腹に違和感を覚えた



あの子の時と、一緒だ




私は妊娠検査薬を買い


検査をすると




やっぱり、陽性だった





私はだいちゃんに


その事を打ち明けた



すると泣いて喜んでくれた




出産予定日は


あの子と一緒だった



あの子だとしか思えなくなった





私にはもう、だいちゃんが居て


この子を幸せに出来るはずだ




そう心に決めたはみたものの


苦しくて堪らなかった




29週目を迎えて


だいちゃんに打ち明けた




あの子が出来た経緯


あの子に私がした最低な事



途中で泣き出した私を




だいちゃんは見捨てずに


抱き締めてくれた




「大丈夫。この子は


俺らが絶対幸せにしよう。真緒。」




偽りの名前じゃない


本当の名前を呼んでくれた




私は嬉しくて嬉しくて


だいちゃんの背中を抱き返した




予定日通り、子が産まれた




今度は喜びの声を上げた


耐えきれず、泣いてしまった




私と目が合ったその子は


あの日の子に似ていた



今この子に殺られても


私はきっと、憎めないんだろうな



なんて思っている時




ニコッと笑って


私に手を差し出してきた




私はその時決めた


この子を、幸せにしようと





「姫華、ママとパパと


公園一緒に行かない?」




「行くー!!やったぁ!」




可愛く飛び跳ねる姫華を抱っこし


あの桜の木の下に連れてきた




「姫華。一緒にお祈りして?」




姫華はお祈りがよくわかってなかった


でも私が手を合わせて?と言うと




ギューッと手を合わせて


お祈りをしてくれた




「ありがとう。姫華。」



姫華にそう言うと


姫華はニコニコな笑顔で応えてくれた




だいちゃんは


警察官になった




元からの夢を諦め



私のような人を救うんだと言った




だいちゃんが警察になって


少しした時




私と、全く一緒な状況の子が


だいちゃんの担当する事件になった




だいちゃんの努力の結果


その子を襲った男も逮捕された




そしてその子は


刑務所では無い




更生施設に入って行った




その子がだいちゃんに向け


泣きながら礼を言った時




私の中で、何かが消えた




その日から


真っ直ぐに姫華を愛せるようになった




あの日、神様を呼ぶ声を上げたのは


姫華だったのかは分からない





でも、この子は



あの日喜びの声を上げてくれた





産んでくれてありがとうって


精一杯の笑顔と鳴き声で伝えてくれた




「姫華!パパとママと


食べ放題のお店行こっか!」




「やったぁ!!行く!!」





私はきっと


今日、本当の意味で前を向けた




間に姫華


両端に私とだいちゃん




一歩、また一歩





幸せに向け


歩き出した




end#

Raimu・2021-04-02
小説
家族
好きな人
感想ください
他アプリで本格的に書く小説
絶望
桜と君
神様を呼ぶ声。
幸せ

「きっと良くなる」「必ず報われる」

「いつか笑える日が…」

確かじゃない未来をチラつかされて

確かな今の苦しみを誤魔化せるほど

傷は浅くない

ender・1日前
死にたい
消えたい
辛い
苦しい
未来
リスカ
絶望
孤独
綺麗事
独り言
ポエム

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に1578作品あります

アプリでもっとみる

生きている勇気が無い

生きている資格が無い

生きる理由が無い

誰かに認められる才能もないければ

頑張れる余裕がもう無い

この苦しみを共有する人も居ない

報われない努力を繰り返して

夢もいつしか死んでって

気づけばそこにあったのは

手首の赤い傷

ender・2021-04-13
リスカ
本音
死にたい
消えたい
辛い
苦しい
寝れない
孤独
絶望
ないものねだり
独り言
ポエム
自傷行為
自傷

どこにも居場所が無くて息詰まる日々

安心できる何かが欲しくて

大きくため息をつける空間を求めて

「君なら僕を許してくれるの?」

と眠れない夜空に尋ねてみても

答えなんか帰ってこなくて

ender・2021-04-06
眠れない
居場所
孤独
絶望
夜空
家族
学校
友達
寝れない
不眠
辛い
苦しい
死にたい
消えたい
独り言
ポエム


「dissection:re」

file 2



【災紅】



『自殺は身に降りかかる不運の先手を打って、自ら寿命を絶つだけのこと』

ウィリアム・シェイクスピア







学校の屋上。

まだ朝方で晴れている。



授業中の、このはみ出した空気は美味しい。

原則立ち入り禁止なだけで、扉は開いていた。



頭が酷く痛い。

胃もなんか重たい。




そこらへんには家の薬箱から持って来た、薬の袋とボトルが散乱している。


あと、それを飲むための天然水のペッドボルも。




…自分でも何してるのかとは少しだけ思う。


でも、これしか手段が無かった。






私はおとなしい子だった。


人気者とか目立つとかという訳でもなく、一人で気兼ねなく過ごせる方が好きだった。


ただの日常が一番だった。




でも、ある日突然いじめられた。

女子の世界ではよくあることらしい。



何かきっかけがあるわけじゃなかった。


誰のグループにも属してないのが反感をかったらしい。



それから、苛烈な日々が始まった。



クラス全員によるシカト。

指されて発表すると冷える空気。



それに、上靴がよくなくなった。

画鋲を机周りに置かれた上、


猛烈に悪口を言われた。


「死ねばいいのに」

「あの子なんかいらない」

「ウザい」

「キモい」



正直、数を数えればキリがない位に傷つけられた。




…それでも誰も助けてくれなかった。

友達は元々いなかったし、

クラスメートはみんな知らんぷりをした。



次の標的にされるのが怖かったんだろう。

先生だって何も気付いてなかった。




だって私をいじめてる子は

人気者で、

目立って、

先生とも仲良くて、



きっと

「まさかあの子が?」

という子なのだろうから。




それでも、

私は健気に気にしてないフリを続けた。

「いつかは終わる」

って。




辛くて、辛くて、辛くて、

大声で泣きたい気持ちを抑えて。

誰かに助けて欲しい気持ちを抑えて。



でも、全く終わらなかった。

その子達は自分の承認欲求を満たすために


より毎日、毎日、毎日

エスカレートして私を殺していく、蝕んでく。




私は本当に辛かった。



だから、両親に相談した事がある。


素直に、

「私はいじめられてる」

と。



でも、分かってた。



親は厳しい人だった。


私の一言を踏みにじって、



「思春期なんてそんなもんだ」


「それも財産だよ」


「学校は絶対に行かなきゃダメだよ」


「行かなかったらどうなるか分かってるでしょ?」


「そんな言い訳しないで欲しい」

ってね。




死んで欲しいのかと思った。

私が向き合ってほしかったのは、


私の気持ち。

私の青春。

私の今。


だったのに、

全部無視された。




学校に行く意味は皆無だった。


だから、

こっそり休もうとした。



親が仕事に行った後、

ただ家にいた。

限界だった。



学生が他に行ける場所は限られてるから。

親族の家も連絡が行ってしまう。




そしたら何が起こったか。

夜、学校から「風邪大丈夫ですか?」

と親に電話が来た。



仮病で使った風邪の心配をされた。

当然、親は怒った。


私の人格を否定する程に。



それで結局、地獄に通う事になった私は

居場所を失った。



春に始まったいじめは、

春に終わった。



簡単に言えば一年間続いた。




私はクラスが変わるという事で、

「次はいじめられないんじゃないかな」

と思っていた。



というか、そうであって欲しかった。

でも、現実は残酷だった。



私に貼られてる「いじめられっ子」の値札を剥がしたくて、必死に頑張った。


たくさん話しかけたり、フレンドリーになってみたりした。



それが逆効果だった。

「必死過ぎてキモい」

ってさ。



いじめっ子は他のクラスに行ったのだが、

世界は意外と狭くて、私の悪口や印象は

その子からまた違う子へ伝染するらしい。




やれる事はやったんだ。



いじめアンケートも嘘なく書いた。 

先生はそれを隠した。



親にももう一度言ってみた。

突っ撥ねられた。



カウンセリングとかならなんとかなるかと思った。

来る回数が少ない上、その時間はいじめられてる。



先生に直接相談した。

「大丈夫。大丈夫。なんとかするから」

何も行動しなかった。



巷の相談出来る電話だってした。

返ってくるのは
「あなたにも何か原因があるのでは?」 

綺麗事ばかりだった。




その時、私は確信した。

「私はいらない子」

なのだと。



だから今、こうしてわざと学校の屋上で消えようとしてる





夢だってあった。

好きな人だってそりゃあいた。

やりたいことだってあった。

友達だって欲しかった。

青春してみたかった。






全部、全部、もう過去のものだね。
さようならわたし












ボロい鉄製の扉が開いた。


彼が来たという事は

誰かが死んだんだろう。


解剖医も中々、気持ちとして楽じゃない。



彼が言う。

「今回は折り入ってお願いがある」


なんだ?
普通に報告書を書くだけならこんな風に言わない。




「実は俺の警察署の管轄区域にある学校にて、よく分からない事件が発生したんだ」



「刑事事件の遺体を見ているお前に色々と判断して欲しいことがある」



「…昼飯は奢る」




腹は減ってる、しかも奢り。

そうなったら行くしかない。




「分かった、連れてってくれ」






「着いたぞ。ここだ」



屋上と繋がるであろう扉を開ける。

フェンスが高く5メートルほどある。



貯水槽があって普通の、本当に普通の屋上である。

捜査員がたくさんいて、警察の人間だらけだ。

異様な異臭と血だらけの遺体がある。

血が遺体に続くように所々、まばらに広がっている。





その時、一瞬で分かったことがあった。




彼が言う。



「まず、他殺か、自殺かはっきりしないんだ」



「散乱してる薬の残骸は自殺に見える」




「だが、その時間には生徒達は一人も欠けず授業を受けていたらしいんだ」


「先生達も一人残らずアリバイが証明されている」




「目撃者は担任教師」


「欠席届けが無いんで、親の仕事場に連絡しても行方が掴めず」


「とりあえず学校中を探した所、発見」



「今の現状としては落ちているナイフは他殺の可能性がある。


「自殺と見せかけた可能性もあるし、いまいち釈然としない」


「指紋とかは今から調べるから、調べりゃ解決に向かうだろうけれど、なるべく迅速に解決したい」



「どう思う?」



答えはもう、分かりきっていた。


「自殺だよ」


わざとその場の人間全てに聞こえるように言ったので、



その場にいる全員驚いた顔を浮かべていて、理由が欲しそうだったので喋ることとする。


「まず、オーバードーズは中々、死ねないんだよ」



「諸説あるが、最低でも何千錠と飲まなければ致死量に達しない」


「ここにある薬の袋だけでは致死量に達しない。彼女はその知識が足りてなかったんだろう」


「見る限り薬は風邪薬や解熱剤、腹痛や鼻炎の薬ばかりだ。毒性のものが無い」



「たくさん飲んでも強烈に気持ち悪くなって、眠くなる」


「それか、救急車で運ばれるが、胃洗浄すれば大事には至らないパターン」



「その2つだけだ」



まだ、足りなさそうな顔をしている。

それもそうだ。

今は生きれる理由だけだ。



「法医学的に言えばナイフの刺し傷も違和感がある。普通、殺意のある人間はたくさん刺すんだよ」


「一般的な刑事事件はそうだ」



「でも彼女の体は一箇所、腹に刺さってるだけだ。他殺には少しだけ不足してる」



「それだけじゃない。返り血を浴びた奴はいるのか?この学校の制服は白いワイシャツにブレザーだ」


「刺したのであれば血が確実に血がつく。着替えるにしてもリスクが高すぎる」


「だって、朝方の一時限目に起きたんだろう?」


彼が答えた。

「ああ、そうだ」



捜査員たちも頷きながら表情を納得させていく。




「じゃあ、学校関係者以外か?それも無理があるんだ」


「基本、人を殺すなんてバレたくないに決まってるんだ。大量に人がいる学校では無理が生じる」




「まだある。決定的な証拠になるが、
そこの血痕の中に嘔吐した吐瀉物がある」



扉から10歩ほど離れた血溜まりを指差す。



「オーバードーズは吐き気が伴うと言ったが、彼女もそうだったのだろう。


「何もない状態で嘔吐するのは難易度が高いからな」




「推測にすぎないが、オーバードーズで自殺を図った後、彼女は悟ったんだ」


「死ぬ事が出来ない。とね」




「多分、たくさんの手段を用意してたんだ」


「屋上から飛び降りる事も、ナイフで死ぬ事も。初期計画のオーバードーズも、何もかも全て考えてたんだ」



「理解してもらえないかもしれないが、法医学的に死ぬ事にリミッターが外れた人間は、通常よりも何万倍強い殺意を持つ」


「だから、彼女は自分にナイフを突き刺したんだ。特に手段に拘りは無かったはずだ」



「それで、血痕がまばらにあるんだ。想定以上に苦しんだんだ」



「彼女は別に屋上から飛び降りてもいいと考えてたと思う」


「でも、この学校のフェンスは高い」



「まず、オーバードーズを手段に選んで強烈に体の能力が低下しているから、きっと登れなかったんだ」




「推測するに、最後の力を振り絞ってナイフを刺し、その後にもがいて苦しんだ」



「が、オーバードーズによる身体の異常により助けを呼べなくて出血の多量で亡くなったんだ」


「元々、助けなんて呼ぶ気も無かったかも知れないけどな」




「なぜ、自殺に至ったかは分からない」


「でも、彼女は確かに自殺したんだ」




話している間、

その場にいた捜査員は口をつぐみ、

部外者の登場に怪訝な顔をしていた鑑識は黙りこくり、



現場に立ち会っていた担任教師と思われる人物は顔を青ざめて引き攣りながら笑っていた。


そんな違和感しかないその教師の足元、

血で紅く染まった地面に影が落ち、鮮やかな色彩を作った。





数週間後、


彼が連絡して来た。


「お前の言う方向ですべてを調べた。全部当たりだったよ」



「薬とナイフは家のものだった。鑑識的にも彼女以外と発見者は本当に屋上にいた痕跡が無かったそうだ」


「学校関係者は全員アリバイが証明された。学校の防犯カメラも不審な点はない」



「遺体は引き続きお前に任せる。間違ってないと思うが、報告書を頼む」





「最後になるが、彼女は凄惨ないじめをうけていたようだ」


「調べで分かったが、学校も親も、同級生も誰も味方がいなかったんだよ。本当に不憫でならないな」



「…昔のお前の苦しみも分かった気がしたよ」




僕は今、その彼女の顔を見ている。


端正で綺麗な顔の表情は

もう、動く事は無いのに、

心なしか泣いている様に見えた。



その事実を知った瞬間、

目から雫が溢れた。





『検死録』


『発生日時』
○月○日

『性別』
女性

『死因』
彼女に関わる全ての人間による

"他殺"

ender・2021-03-26
dissection:re
感想くれると嬉しいです
小説
短編小説
シリーズ
創作
物語
再投稿
自殺
人生
絶望
孤独
苦しい
辛い
死にたい
消えたい
いじめ
学校

沢山いるわけじゃないけれど、

辛い時に味方になってくれる人がいる。

苦しいのも受け止めてくれる人がいる。

でも、

迷惑掛けちゃいそうで何も言えない。

今日も、一人で抱えて傷だらけ。

ender・2021-03-30
辛い
苦しい
死にたい
消えたい
本音
孤独
絶望
独り
一人
迷惑
ひとりぼっち
独り言
ポエム

裏切られたならもう信じなければ良い。

絶望したならもう期待しなければ良い。

そうやって学んでいくの。賢くなるの。

学ばないとまた繰り返すだけだよ。

特別になりたかっただけ・2021-04-11
辛い
裏切り
裏切られた
信じない
絶望
期待
期待しない
学ぶ
繰り返す
関わらない
病み
死にたい
人生
私と特別

「dissection:re」

file 3


【春咲】



「孤独は良いものだ」

ということを我々は認めざるを得ない。

しかし、

「孤独は良いものだ」

と話し合うことのできる相手を持つこともまた、一つの喜びである。

オノレ・ド・バルザック







春の風が薫るマンションの屋上。

災害用の貯水タンクがあり、

勿論落下防止用の柵がある。



私はその外の縁に座っているのだけど。



足を浮かせると少し心地良い。

穏やかに晴れていて、桜の花びらも散っている。



私は自分が誰だか分からない。

冗談に聞こえるかもしれないけど。



私は人形だった。

出来の悪い人形だった。

親の操り人形だった。

血だらけの人形だった。




私の家は貧乏ではなかったと思う。


他を見れば正直逆だった。

お金に困ることはほとんど無かったし、

この共働きの時代で、

母親は働かずに済むぐらいだった。



…父親のおかげで。




そんな家に私は産まれた。



傍から見れば羨ましく思うかもしれない。



でも、私は私じゃなくなった。




幼少期、私は普通な子だった。



歌う事が好きでテレビに出るアイドルに憧れた。

キラキラしていてとても可愛く見えたから。


女の子ならみんな一回はそう思ったことあると思う。




ただ、成長するにつれて普通じゃなくなっていった。


私の両親は厳しかった。

「お父さんの様な立派な人になりなさい」

それが口癖だった。



それも正しいもしれない。


お父さんのおかげで家族は裕福なのだから。





小学校に入った時、唐突に私は失われた。


毎日習い事の日々 。


ピアノにバレエ。

習字に水泳、

バドミントンからピアノまで。


ありとあらゆる物を全部やった。


毎日、毎日、毎日毎日。




どれも私のやりたいことじゃなかった。

私はやっぱり歌う事が好きだったし、

友達と遊ぶのも楽しい時間だった。



私は未だにアイドルの様な人に真剣に憧れていた。


だから、全部つまらなかった。




嫌なことをしなきゃいけない理由が本当に分からなかった。

辛い思いをしにいかなきゃ行けないのも。


しかも、習い事で出来の悪いものがあると酷いくらいに怒られた。



ピアノのコンクールで曲の中で黒鍵を一回だけ弾き損ねてミスしてまった時は、


「失敗作」


とこっぴどく叱られた。


1音だけなのに、半音だけなのに。

他は完璧にやったのに。




日々を重ねるにつれて、私は孤立した。


習い事で遊びを蹴るようになって、

みんなの話題についていけなくなった。


だって、みんなの話題になる事が起きてる時間は習い事してるから。


テレビだって、ゲームだって。

まともに見たり、した覚えがない。



クラスメートの陰口を聞いた事がある。


「〇〇ちゃんって、ご立派過ぎて近づきづらいよね」

「ねーお嬢様って感じ」


馬鹿にしたイントネーションだった。

とてつもなく悲しかった。


私だって、私だって…。




中学校に入学しても私はいなかった。


学校は頭の良い学校。


俗に言う、

「私立中学」

だった。



入りたいわけじゃ無かった。


親に入学させられた。



親曰く、


「ここじゃなきゃいい大学にいけない」

らしい。



全くもって意味が分からなかった。


苦しいエピソードはキリがない。


私は部活に入ろうとした。


部活は全員強制所属じゃ無かったけど、

せめて、合唱部なら好きな歌を歌えると思ったから。


結構、強い部活だったし。




でも、だめだった。


親に相談した瞬間、

「あなたはそんな子じゃないでしょう?」

「私達があなたに掛けたお金を裏切るつもり?」


終わった。終わった。

全部が終わった。



それから私は落ちぶれていった。



唯一の希望の糸すらも裁ち切られて、

勉強も手につかず、

継続させられた習い事もイヤイヤでやる。


するとどうなったか。



私は死んだ。


「あなたのためを思って」

「誰の金を払ってると思ってるんだ」

「あなたみたいな子なんか産まなきゃよかった」

「こんな風に育てた覚えはない」

「あなたなんか家の子じゃない」




私は人形になった。




親の言う通りにすれば怒られない。

親の言う通りにすれば喜んでくれる。

親の言う通りにすればいい人生なんだ。



必死に思い込んで過ごした。

自分に嘘を信じ込ませて。



でもそうやって過ごしながら

長い日々を経て、



またもや秀才高校を孤独に生きてる高1の春。


全てが変わった。



同じ年齢の子が笑いながら自殺したというニュースを朝だけ見れるテレビで見た。


その時、私は衝撃を受けた。



ボロボロと信じられない位の涙が流れた。



"どうして死ぬ時まで自分でいられるの?"

"もしかして私は私でいいの?"


私は決心した。

「存在証明をしよう」





だから今、震える膝を抱えて死のうとしてる。

これが私だけの生きる証だから。


もちろん"感謝の手紙"も書いた。





『親愛なる両親へ


私はあなた達の人形として生きてきました。

でも、今日でそれも終わりです。


私はお二人のエゴのせいで、

たくさんの苦しみを味わいました。

たくさん諦めることがありました。

たくさんの夢を握り潰しました。

たくさんの孤独を感じました。


失敗作として生きる人生は苦痛でしかありませんでした。


これぐらいの言葉だけでは足りないけれど
別にいいです。



私の十字架を背負って生きて下さい。
本当にありがとうございました。


〇〇より』











キィギィと鉄製の扉が開いた。

今日も相変わらずの不協和音だ。


走って来た彼が、入ってきて早々に言う。


「今回は急ぎだ」


警察の人間であり、デキるやつな彼は面倒事を引き受ける事が多いらしい。


今回も何か頼まれたのだろう。


「自殺を図っている少女がいる」


「単刀直入に言えば、自殺を止めるよう説得して欲しい」


「お前の言葉が最適だと考えた」


人はいつになっても頼られるのは嬉しいものだ。

でも喜んではいられない。

なぜなら…


「流石に専門外だぞ?」

「それに警察にもこういう時用の人いるんじゃないの?」


解剖医はどちらかと言えば外科医に近い。

専攻するのは法医学だし。


精神科医の心理学なんかも医局にいる時は少し学んだは学んだけど…。


自信を持って彼が言う。

「全くもって構わない」

「それに、そんな奴はドラマとか映画だけだ」


彼はため息をついてテンポを少し置いて言った。


「俺の頭の硬え上司様が変な綺麗事をかましたら簡単に大惨事になる」

「そんなのは見たくもねぇ」


いや、どうするべきかと悩んでいると見透かしたかの様に彼が言った。


「お前の話は"上"に通した。文句は言わせないから大丈夫だ」

「用意するものがあったりすれば、こちらが全て整える」



そうとなっては仕方がない。

ただ、高くつくぞ?

白衣のままでいっかとか考えたりしながら彼に言う。


「じゃあ、昼飯はうな重奢ってくれよ?」


彼は深く頷いたのであった。




割と街中にあるマンションの屋上。


黒く、短い髪をなびかせた彼女は凛と佇んでいた。

この場にいる誰よりも堂々と。



下から見上げる警察や見物人はだれしもあたふたあたふたとしている。


こんなんじゃ彼女は飛ぶ。




彼と共に屋上への階段を駆け上がる。

このままでは急がないと危ない。



手持ち無沙汰な捜査員たちを尻目に扉を勢い良く開けた。


「来ないで!!お願いだから」

「これだけが私の生きてる証拠なの!」


「これ以上近づいたら死ぬよ!」

彼女は叫ぶ。



ただ、彼女の気持ちはよく分かった。

というか過去の自分の様だった。


彼にしか言ってないが、俺は両親がいない。



心に伝うように叫ぶ。

「5分だけ時間をくれないか?」


早めに決着をつけないと本当に危ない。


「イヤなのもう!何もかも!」

「生きていたくないの」



気持ちは…痛いほど分かった。


分かり過ぎて傷みすら感じる。


だからこそ。


「一緒に飛んだって構わないからさ」

正直、本音も少しだけ入ってた。



その言葉を聞いた彼女は、

パニックで疲れた表情を少しだけ綻ばせた。



扉の前から見守ってる彼が、

この場に流れる重たく、暗い雰囲気を無視するかの様に笑顔で親指を立てた。


「頼んだぜ」


さてと…。

一息付くと歩を進めた。



隣に座って、

彼女にあらかじめ彼に用意させておいた温かい缶コーヒーを渡す。


「コーヒー飲める?一応、微糖にしたけど」


彼女は警戒の眼差しを微々たるものながら解く。

未だに、生気を失った目が生きている。


「はい。飲めます」

流石に春といえども高いマンションの屋上は冷える。


カチャ。

缶を開ける音がする。



こういう時は綺麗事を吐いても仕方がない。

俺も綺麗事は大嫌いだ。


薫風香る晴れた空を見上げながら呟く。


「どうしたの?」


彼女はコーヒー缶を見つめながら言う。


「私は親の人形だったんです」

「生きる理由も意味も価値観も親の好きなようにカスタマイズされました」


「私はこれで、やっと生きているって思えるんです」



彼女の辛さは本人にしか分からないだろう。

人の辛さは簡単に分かっていいものでは無い。


でも、よく分かる。

「そっか」

わざと他人事のように頷いた。



続けるとしよう。

「俺は両親が殺されてる」


彼女は少し驚いた顔を見せた。

まだまだ表情は固い。


「無差別殺人事件に巻き込まれたんだ」

「まだ、小さかった俺は祖父母と留守番していた」



「…親は仲良く二人で買い物に行ってさ」


「その買い物にいった先で無差別に刺されたんだ」

「他にも十数人死んだ」


「多分、この事件知ってるよね?」

「ここ三十年位で一番くらい悲惨なやつだし」



彼女が答える。

「はい。あの事件から〇〇年。って繰り返しテレビでやってます」


「俺はその後、しばらく寝込んだ。」


「小さかったけど遺体と対面すればそれはそれはショックだったな」


「だって、電話が掛かってきて祖父母と病院に行ったらもう、死んでたんだよ」


俺は楽観的に話す。無論、意図的に。


「その後どうなったか。祖父母や薬の力を借りてなんとか普段の生活に戻ったらさ」


「学校では腫れ物扱いを受けた」

「可哀相な子なんだって」



「何故かああゆう事件って、ニュースで被害者の名前出たりするじゃん?」

「それでバレちゃって」



痛みを追憶する。

「確かに暗かったし、不登校になってたし」

「まぁ、当たり前かもしれないけどね」



「その後もずーっと可哀相な子だった」


「もちろん、可哀相な子でいたいわけじゃないんだよ」



「もちろん全てを乗り越えたわけじゃないし、事件は未だに心の傷」


「でも、友達も欲しかったし、ワガママの言える環境が欲しかった。


「何より孤独が辛かった」



「それに、自由な生活が無かったんだよ。マスコミに嗅ぎ回られてさ」


「可哀相な子は金になりやすいらしい」


「"悲劇の遺族は今"みたいな記事書きたいんだと」



「事件の裁判は今も何故か続いている。裁判って時間がかかるからね」

「犯人最高裁まで抵抗しやがるし」



彼女はずっと真剣に耳を傾けてくれている。


「だから親の影響で苦しんだという部分では君の気持ちはよく分かるんだよ」


彼女は言う。

「でも私はもう、生きていたくないんです」


「全部、全部やり直したくて、無かった事にしたくて」


「キラキラしたアイドルなんかになってみたかったな」


優しい口調で言ってみる。

「そっかそっか」



ただ、これだけは教えたいという事があった。


「親は子を選べないかもしれない。性別とかもね」


「でも、子どもも親を選べないんだよ」


「俺は普通の家庭がやっぱり羨ましかった。親はやっぱりいて欲しかった」


「両親に失礼だけど、本音としてはいる親がやっぱり羨ましかったんだよ」



沈黙が流れた。


その場の空気が止まったように感じる。


桜の花びらが少し舞った。



彼女は泣いていた。

寂しそうに、悲しそうに、辛そうに、

今までの自分を肯定するかのように。



「それに、生きてるだけで本当は本当は充分なんじゃないかな?」


「親はないものねだりに走るかもしれないし、自分のエゴを貫くかもしれない」



「でも、生きる事って」


「人生で一番難しいと思うんだよ」


「だからそれだけでいいんだよきっと」


「そう思えないのなら何回だって教えてあげるよ」


「俺、実は解剖医だから色んな人診てきたんだけどこれは絶対に正しいよ」



「まだ、やりたいことやってみてもいいかもね」


「だってあの有名なグループのオーディションとか全然いける年齢じゃない?」


「それがたとえ叶わなくてもさ、楽しいと思えることがあるなら俺"ら"はとても嬉しい」


こうは言っても親の問題は根本的な解決にならないんじゃないの。

と思った人もいると思うが、



そう言えたのには理由がある。



今回、彼女が飛ばなくても彼は彼女の親にそんな甘い処置はとらないだろう。


再発防止とかって理由をつけながら、

児童相談所やそれこそ精神科の病棟などに話を持っていくはずだ。


彼女も犯罪を犯したわけでもないので立件もされないだろうし。


彼は仕事がデキる。


彼女はまだ泣いていた。


そろそろ報道ヘリとかが飛んできそうだ。

近代のコンプライアンス的に映しはしないと思うが、無い話では無い。


だが、もうゲームセットだ。



彼女の手をとって立たせる。


「歩けるかい?」


彼女は頷いた。

まだ泣いているが


別に何の問題も無い。

それはきっと無駄にはならないのだろうから。

きっと、きっと。



屋上の扉に向かう。

ハンカチを差し出そうとすると、彼女が言う。


「あなたの過去聞かせてくれますか?」


笑顔で答える。


「たっぷりと聞かせるよ」

「君の苦しみも聞かせてほしいな」


彼女もこの世の最高と思える笑顔で答えてくれた。

「もちろんです」



あ、そうだ。


会話が弾みそうなものがあった。

彼に謝らなきゃいけない。

後始末も任せなきゃいけないし。



でも、ま、いっか。



一人分追加だ。

彼女の素敵な笑顔に問う。

「ねぇ、うな重食べる?」

ender・2021-04-03
dissection:re
感想くれると嬉しいです
小説
短編小説
シリーズ
創作
物語
再投稿
自殺
人生
絶望
孤独
苦しい
辛い
死にたい
消えたい
家族
長編小説

落ちてしまおうか


楽になるかな


どんな気持ちになるかな


苦しくなくなる…よね


あの時、逝ってしまえば良かったのに

夏井 奏那・2021-04-11
君がいない
独り言
自殺
辛い
苦しい
寂しい
悲しい
絶望
希望
人生

生きる希望が断片的で


ずっとなんて、口が裂けても言えなくて


くたくたになった時、横に居てほしいのは『小さな思い出』で


背中には絶望とかそういう悔しさ


やっぱり目の前には、希望とかの眩しすぎない灯りが良い



心地のいい温度も、世界も違う人たちとすれ違ったとして

得るものはあっても喪うのは嫌だな

めるとだうん・2021-03-30
人生
ポエム
希望
絶望
独り言

壊れた今日を

言葉なんかで救えない


空っぽな明日に

詰め込むものは

壱珠・2021-03-31
壊れた今日と空っぽな明日
この世界を抜け出す
今日
明日
過去
未来
絶望
期待
言葉
荷物
想い
人生
淡色想
桜と君
独り言
ポエム

「 もう何もかもが辛いよ 」
そう言った僕は
「 もっと頑張ってからいいなさい 」
そんな親の言葉に絶望した

僕は
" 頑張れ " って言葉より
" 辛かったね "
" よく頑張ったね " って
ただその言葉が欲しかったのに


お父さん、お母さん。
僕はそんなに
頑張ってないように見えますか_______?

咲良・2021-04-14
ポエム
辛いよ
辛い
苦しい
耐えられない
頑張れ
言葉
頑張ったね
欲しかった言葉
絶望
お父さん
お母さん
泡のように消えたい
消えてしまいたい


「dissection:re」

file 0


【碧空】




空模様と同じだ。

晴れたり曇ったり雨も降りゃ、

雷も落ちる。

面倒臭えもんだぜ…


デニール・ヤング(宇宙兄弟)







ボロい鉄製の扉を開けようとする。


…その前に毎回脳裏をよぎる記憶がある。




あの意味分からない位晴れた日の教室。

青春が咲き誇る中、

その青を食べていた俺らの記憶を。





アイツは可哀想な子だった。


可哀想だった。



風の噂で聞いたけど、

親が無差別殺人に巻き込まれて亡くなったらしい。



その後、精神的に問題を抱え学校に行けなくなったそうだ。


一言で言えるものではないだろけど…。




この教室での彼は触れてはいけない

"禁忌"となっている。



「可哀想だから」

そんな風が彼を中心に吹き荒れている。

それはもう強烈に。


台風の目となる彼は全く気にも留めていない様だけど。




正直、そんな話も興味は無かった。

とにかく他の誰かとかどうでも良かった。


昔はこんな無頓着じゃ無かったはずだったけど。






俺は幼少期に両親が離婚して、親権争いに勝手に巻き込まれて父親に引き取られた。


その父親はというと


離婚後から仕事やギャンブルでのフラストレーションを溜めて、


俺に当たった。


殴られた。

蹴られた。

傷付けられた。

壊された。



痣が出来て血が出る程に。

それ以上に心が喰らいつくされた。


それが学校にバレて後に施設に入った。

居場所は無かった。


今は親権問題もあってなぜか母方の実家に居候している。



簡潔に言えばこうだ。




クソな人生だと思う。


本当にクソだ。



だからいつからか冷めた。

全てに冷めた。


青春なんてぶち壊れればいいんだよ。

全員な。



全てに対して苛つくんだよ。


天才キッズ?

は?

ふざけんなよ



お前らは恵まれてんだ。

努力?才能?

俺はお前らの環境が憎い。



俺だって最大限に努力したよ。

無理して頑張ったよ。



夢なんて持てなかった。

いいよなお前らは



そして最高に教わった事。

「自分しか信じるな」

息をつく様に裏切られたから覚えた。



もう、誰も信じないんだよ。

自分が傷つくだけだ。



そう。強く強く思っていた。


でも、

「禁忌」




担任教師の突発的な席替えによって、

俺の後ろの席に来た。


そこからだった。



類は友を呼ぶという言葉がある様に

実は同類だった俺らは何故だが仲良くなった。



きっかけはあまり覚えてない。


ただ、二人共群れるタイプではなく孤立していたから


何となく互いにそれを認知して他愛も無い話を始めた覚えはある。




でも、俺らはあまり喋らなかった。

普通の友人関係に比べれば。



世間話もしないし、高校生っぽい話もしなかった。


本当に喋らなかった。

「じゃあな」

「ああ」


と3日に一回ぐらい喋るだけだった。


そんな会話だけで満足だった。



まだ、互いにに予防線を張って。

殻に閉じ籠もっていた。


踏み込まれないように、

自分だけの世界に入り込まれないように。




たが、今でも記憶に残ってることがある。


今でも笑えるくらい鮮明に。



いつも通り友達なのか何なのかよく分からない日々を過ごす中で、



学校は体育祭を迎えた。

高校生活最後の。



当然ながら「禁忌」と「クソ」俺ら二人は準備から全く参加しなかった。



体育祭当日。


かなり勝ち負けを重視して気合いの入ったクラスメートに対して、



ドライアイスな俺らは初夏の日照りを恨んだ。

太陽を睨みつけて、青空に喧嘩を売った。



様々な競技や茶番を繰り返したようだが、


うちのクラスは負けた。


一位と僅差だった。



その後、帰宅となったのだけど、


黒板に無駄な寄せ書きとかしてある教室でボロ泣きする女子クラスメート。


何故か告白大会が始まる廊下。


これでもかと言うぐらい群れる女子に、満更でもない男子。




正直、素直な感情としては気持ちが悪かった。

それは禁忌も同感だったようで、

俺らは顔を合わせながらアイスを食った。



17。セブンティーンアイス。

こっそり昼休みに体育祭を抜け出して買って来て、

クラスのクーラーボックスに隠しつつぶち込んでおいた。



俺は清涼感強めのチョコミント。

彼は少し高いリッチなバニラ。


「どれにする?奢ってやるよ」

と尋ねたとき、

彼はイヤらしい笑顔で指を堂々と指した。


その指の先には

"北海道産とれたてリッチバニラ"

…禁忌は俺の金なのに遠慮を知らなかった。


普通のより50円ぐらい高いんだぞ!?



窓際の席の俺らは、そこから二人で外の空を眺めてアイスを味わっていた。


するととても明瞭で涼しい風が吹きこんだ。


「なんで高めなの買ったんだよ?」

そう尋ねる。

彼はまだアイスを食べながら少し楽しそうに窓の外を眺めていた。

「いいじゃん別に」



「この空間気持ち悪いな」

「ねー」

彼は少し笑う。



そして真顔言った。


「中指立てて黙らせようかと思った」

「ははっ。イイねそれは」


あまりにも真顔でいうのでとてつもなく面白かった。

そして、なんか楽しいと思えた。



"楽しい" "面白い"なんて感情はいつぶりだろうか。


この空気は嫌いじゃない。



互いに聞きたいことは一緒だったらしい。


『何があったの?』



綺麗にハモった。


やっぱり互いの振る舞いに思う所はあったんだろう。

だって、俺らは普通じゃない生徒だからな



確かそのあとは長く喋った。


過去のこと。

嫌だったこと。

傷ついたこと。

痛んだこと。

今のことも。

死にたかったことだって。




話した内容はかなり前の記憶だから、薄れている部分もある。


だが、一つだけくっきりと輪郭を遺しているものがある。



それは、


「人を助けるとは何か」


という話。



綺麗事を言われ慣れた俺らは、


まだまだティーンエージャーなのに哲学に至った。



「手を差し伸べるとか、綺麗事羅列する奴とか寄り添うとか鬱陶しいよな」



「そうだね。自分が救えるって思ってる時点で傲慢だよ」


「だってどうやったって両親返ってこないし」



その笑っていいのか分からない際どいジョークに

「グラックジョーク過ぎない?」

と返すと彼は



「一つ結論に達した事があるんだよ」


自信満々で言った。


そして、続けた。


「人を助けること」

「それは」


彼はアイスを食べる手を止めてこちらに向き直して言った。



「歩幅を合わせること」



「これだと思うよ」



俺はそれを聞いた瞬間人生で一番納得した。

首がもげるほど頷けた。




彼は続ける。


「僕らは歩くスピードが遅いじゃん?」


「ゴールもいまいち分かんないし」



「まぁ、遅いというか」

「レールから脱線したというか」

「後ろに歩いてるというか、なんだけど」



「それなのにしっかりとした足で歩けて、歩幅が大きくてさ」



「普通というレールのもっと前にいるやつの言葉なんて聞きたくもないよ」



「綺麗事が嫌われる理由はそれも多いと思うよ」

「いじめられてる子に夢を持て」

「死にたい子に生きろってなんて言ってもさ」

「何も響かないと思うでしょ?」



「そうだな」
 
深ーく頷く。



「子供と大人でも歩幅が違う」


「だから僕らは違和感を感じるんじゃないかな?」


「多分、道徳の教科書でも書いてなんかないよ」



「手を差し伸べるじゃ無くて」


「手を繋いで一緒の歩幅で共に彷徨い、共に傷むこと」


「苦しんでる人の向かう方角へ一緒に向かう」



「多分これしか無いと思う」

「きっと僕らは歩幅が合ってるんだよ」





今でも忘れられない思い出だ。

どれだけカレンダーをめくっても忘れられない。

このことを彼は覚えているのだろうか?




「禁忌」と「クソ」

である俺らの歩幅は



今も歩幅は合っているんだろうか?

いや、合わせよう。



科学的な話だが、



一つ一つテンポの違うメトロノームを複数隣接させると、時間経過で同じテンポになるらしい。


本当の話だ。


歩幅がずれていたとしても。

これからも何度だって手を繋いで傷もう。



決意をして、ドアノブを捻る。

あの日の様な空気が髪を撫でた。

ender・2021-04-09
感想くれると嬉しいです
小説
短編小説
シリーズ
創作
物語
再投稿
自殺
人生
絶望
孤独
苦しい
辛い
死にたい
消えたい
長編小説
生きる
学校
青春
dissection:re



あなたに会うことは もう ないんだ

わかってる わかってるよ

それでも

あなたからメッセージが来ていないかと

何度も確認してしまう

縁って こんなにも呆気なく

切れてしまうものなの?

私達は特別ではなかったんだということ

受け入れることができていないのは

私だけなのですか?

秘密さん・1日前
君がいない
別れ
恋愛
さようなら
喪失感
哀しい
悲しい
絶望
孤独

他に1578作品あります

アプリでもっとみる

その他のポエム

夢を見させて
1493件

独り言
718253件

341661件

君がいない
2703件

ポエム
409615件

好きな人
203441件

死にたい
54533件

自己紹介
53565件

辛い
108625件

恋愛
136555件

片想い
176423件

片思い
145753件

好き
166313件

トーク募集
36832件

先生
84936件

大好き
77027件

苦しい
33164件

失恋
79397件

消えたい
14930件

友達
53745件

彼氏
60990件

すべてのタグ