#繋がる空の向こうの笑顔

私が上を向くと君も真似て上を向く

「何か上にあるの？」と
不思議そうに見る君に

私は「もし困ったら空を見てみて。
そしたら誰かが笑ってくれるから」と

小さい頭を優しく撫でた

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今日は少し懐かしい場所に来てみた

人生に疲れ果てた俺は昔よく遊んでいた
田舎町の小さな公園に訪れていた

何故ここに来たのかはよく分からない

でもここで空を見上げると
気持ちが少し楽になる気がして

よく喧嘩した後とかに来てた

俺は木の下にある
ベンチに座るのではなく

広々とした芝生に寝転がった
まるで我が家のように安心感があった

俺は目を閉じて風を感じた
そしてゆっくり目を開けて空を見た

するとそこにはどこまでも続く青い空と
その空をゆったりと流れる雲があった

久しぶりの光景だからか
少し涙目になった

すると右手に何やら硬い感触がした

なんだろうと見てみると
そこにはサッカーボールがあり

俺に走って向かってくる
少年の姿が見えた

俺は起き上がり
サッカーボールを蹴り返した

すると少年はなぜだかこちらに
走って向かってきた

少年は俺の目の前に立ち止まり
不思議そうな顔で聞いてきた

「なんで空を見てたの？」

俺は少年にこう言った

「辛い時こうやって空を見ると
誰かが笑いかけてくれてるようで
すごく安心するんだ」

それでも少年は不思議そうに見るから
「お前も大人になったら分かるさ」と

小さな頭を優しく撫でてやった


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「空と少年」