はじめる

#自作

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全835作品・










【曇天】






「いやいや、違うの


曇りだって言いたいの」







「うん?だから、


暗くて嫌われてるって事でしょ」









「え、曇りって嫌われてんの?」









「暗かったら、嫌われるでしょ


何だって、誰だってそうでしょ」











「いや、俺は好きなんだよ。」













澄み切った青に



純白の綿が浮かんでいたら



それはそれは綺麗でしょう。









そこに更に鳥なんかが


飛んでいれば



風情を好む俳人達は




それはそれは大喜びでしょう。











だが、そんな物を好まない



変な人が居ました。







はい、今まさに目の前に。










「曇りがいっちゃん好き。




お前みたいで。」













「あのね、フォローになってないっていうか




それ、言われても嬉しくないっていうか





ていうか何なの!?




告白なの!?」













「ああ!告白だとも





付き合ってくれ、花見!」











「いっみ分かんないし!



それに私は好きじゃない。




悪いけど、諦めてよね。」












「くっそ…マジか。」












彼は栗色の髪を掻き回し



悔しそうに座り込んだ。









「ちょっと、ねえ、奈倉。」







「麦くんと呼べ」






「クソ麦。しゃがみこまないでよ」









「あーあー。



ねえ、俺のどこがダメなん」











「どこがって…



意味わからないところが、ダメ。」











「確かに俺、ミステリアスだもんな」









「あ、そういうとこも、無理」










曇天を好むこの男は



奈倉 麦 といって



誰もがお察しの通り、変な人である。








時は放課後の教室。





世はその教室を


オレンジ色だと言ったりする。






オレンジ色なんてものじゃない。






濁っているようで

淡くも鮮明な、変な色。






「んじゃ、またな花見」









「うん?」










そりゃ私だって



清き晴天のような人だとか



そんな風に言われたら良かった。









麦のデリカシーの無さに



少しばかり呆れながら



帰路を重々と辿った。









空を見上げれば



全面灰色がかった曇天である。








私は思わず溜息をついて



下を向きながら早足で進んだ。


















翌朝、昨日と見違える晴天で



今度は逆に、


上を見上げづらくなってしまった。











「おはよ、花見!」







胸糞悪い原因の元である



奈倉麦が、今日も無駄に朗らかに



話しかけてきた。










「はあ、おはよ。」








わざと溜息をついたりなんかして、


素っ気なく返事をしてしまった。









「むーぎ!」








短髪で赤毛混じりの



ピアスを4、5個雑に付けている男が



急に視界に現れたものだから






思わず吃驚してしまって、



先刻と同じように下を向いて



麦の横を通り過ぎて行った。








「おい御門、ジャマすんなよ」





「わりい、え、あの子?」




「そうだよ、あーあ行っちゃった」






運の悪いことに、


私と麦は席が前後で、



授業中はやたらと後ろを向いてくる。





「ねえ、ちょっと、集中しなよ」




「優等生だなあ花見は」



「何よ、暗くてつまんないって


言いたいの?」





曇天女と思われたのが


余程悔しかったのか


私らしからぬ言葉を吐いた。





「曇りは暗い、そりゃそうだけど


淡く美しく、俺を元気にしてくれる」






茶色く光る瞳が


余りにも真っ直ぐだったものだから


私は思いのほか驚いてしまって、


黙ることしかできなかった。






ホームルームも終わり、


時はあの放課後となった。






「シャーペン落ちてる、

ねえ未玖、誰のだろ」




クラスの女子の言葉で、

私は視線をシャーペンに向けると



まあなんとも見事に、


私のペンだった。




「黄瀬さんじゃない?

この席だし、」





「黄瀬?…


ああ、あの暗い人。」








昔から友達なんかいなかったし


キツい性格とか、

暗い性格とか言われてきて



自分がつまらない人間だなんていう自覚は


とうの昔からあった。





ただまあ余りにもド直球だったものだから


焦り、というか、そんな気持ち。




心を抉るようだったけど、


臆病で情けない私ですから



傷ついた、ということを


意地でも認めたくはなかった。








結局、シャーペンは受け取らず、



気づいたら教室を出ていた。







空を見上げると、


眩しいくらいの、晴天である。






うざっだるい。


目が眩む。





あと数秒でも見上げるならば


きっと吐き気が襲ってくるような



そんな嫌悪感。







…羨ましい。





羨ましいほどの眩しさ。






この嫌悪感は、



醜い妬みで




ただこの眩しさを



夢見て


憧れて






曇った心が廃れては傷んでいく。









曇天女の、どこがいいのだろうか。


曇った天気の、どこに惹かれるのか。


暗い気持ちの、どこに救われるのか。






「分からない。」





そう呟いた後、


無数の水滴が頬を蔦った。





「あ、花見ー!」




変人男、奈倉麦が楽しそうに寄ってきた。




「え、何、何で泣いてんの。」




「うるさいな。


そんなことより、


なんでそんなに嬉しそうなの。」






「え、花見がいたから。」






「それ、どれくらい嬉しいの。」






「んー、数学の授業が、急遽体育に

変わった時、のー

50倍!」





「ふはっ、何それ

分かりづら!!」




暗くて、つまんない、


そんな私が、


いるだけで、こんなに喜んでもらえるなら。




明るい、眩しい、羨ましい、


だとかの妬みも、段々と薄れてくる。






「あ、笑った。かわいい」




「な、うるさい。」







ありがとう、そう伝えたかったけど、


喉で重複して、


それから消えた。




「んで、なんで泣いてたの」



突然、声色が変わった気がした。



綺麗に光る、栗色の瞳が、


まっすぐに私の目を見てる。





「しょうもないことだよ。


暗い人、って、言われただけ。」





「誰に?」





「クラスの人」





「ごめん、やっぱ、嫌だよな」






「そりゃね、


でももういい。」






清き晴天とかいうものに、


憧れたって、



自分の本質的に、


なれるものじゃない。



もし、なれてしまったら


それはもう、私じゃないんじゃないかって


思えてくる。



「疲れたー!最悪だ!って思った一日が、


誰かにとって、


楽しくて、嬉しくて


忘れられない大切な一日なら


なんかもう、それでいいやって



それがいいやって、


思えるように、





暗くて、つまんなくて


嫌だなって思った自分が、



誰かにとって、


それがいいって、思える


大切な人なら、




なんかもう、それがいいやって、



思えるよ。」





私がそう言うと、


彼は目を丸くして




「好きだ」



と、又言った。




曇りの良さが、分からなかった。



皆を、落ち込ませるだけだと


思い込んでいた。





ただ憧れるんじゃなくて、


自分を理解して、


受け入れて、



そして又誰かに、


受け入れてもらいたい。












「花見!行こう!」




雨天の中の晴れ間のような

心優しい、物好きな少年と



曇天のような

淡く美しく、


人の心に、寄り添える少女は



彼の猛アプローチの末、


今は2人で手を繋いで




晴れの日も

雨の日も、


風の日も、

雪の日も、



曇りの日も。



手を繋いで、笑っている。

瀬海・2023-08-19
曇天
小説
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『君との想い出も』
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消えたい人 ゆき ひとこと見てほしいです・2025-04-05
君との想い出も
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「死にたい」と呟く君に
「生きて」なんて言えなかった。

***・2021-11-19
生きる
人生
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『眩しい君は』
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消えたい人 ゆき ひとこと見てほしいです・2025-04-05
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『君が教えてくれた僕の生きる意味』

僕→月ヶ瀬 直樹
 (つきがせ なおき)



作者 わたげ


僕は母をガンで亡くした。




それは、ある夏の夜_
とても暑苦しい夜だった。
僕が友達と遊びに行って帰ってきたら
母は台所に倒れていた。

『母さん?ねぇ、起きて』
『……な…なお…直樹』
『母さん聞こえる?俺だよ
 何があったの?どうして…』
『ごめんね…もう死んじゃうみたい』

僕の中で針が止まったみたいに
体が頭が脳が体の隅々まで硬直した_

『何いってんの?まだ分からない
 早く病院に…!』
『……ううん…もう無理よ』
『無理じゃないよ!』
『直樹…あなたは悔いがないようにね』
『え?』
『もし大切な人が出来たらしっかり守ってやるんだよ。
母さんと約束してね』

母は目を閉じ僕の手を強く握った。

これが最後だと思った。
その瞬間

『母さん?ねぇ、起きて、ねぇ…どうして…』


午後20時31分、母は亡くなった。


『まだ息子さん中学生でしょ?』
『そうよ、どうするのかしらね』
『お父さんだっていないのに』
『しっ!こっち見てるじゃない』

僕は聞きたくなくて逃げた。

3ヶ月不登校だった僕は学校へ行った。

親友の早乙女が来た

『お…直樹…もう大丈夫なのか?』
『うん…もう大丈夫』
『そうか、話いつでも聞くからな』
『ありがとう…』
『そういえば転校生が今日来るらしいぜ』
『…そうなんだ…』
『キーンコーンカーンコーン』
『席につけー!』
『じゃ、後でまたな』
早乙女は先生の言葉で席に戻った。

『今日は転校生を紹介する。
 驚くなよ?』
驚くって何が?と疑問を抱きながらも
先生の視線を向くと
『お…入っていいぞ』
クラスがざわついた。
すると、
『始めまして東京から来た一条花純です。
       (いちじょうかすみ)
 趣味は写真を撮ることと……』
ん?なんだろあと。クラスがざわつく。

『あの子めっちゃ美人』
『やべっかわいい』
顔が綺麗に整っているため
皆から注目を浴びている。

『…と、まぁ一条架純さんです。
 お父さんの仕事関係でここに来ました。
 ま、皆仲良くしてやってくれ。
 じゃあ席はあそこの空いてるとこな』
僕の右隣の席を指で指した。
『はい』
なんだ女子が転校生か。
しかも、僕の隣かよ。まじか。

『ねぇ君』

はぁホームルーム早く終わらないかな
『ねぇ"月ヶ瀬直樹くん"』

僕のことを呼んでいると気づいた。
右横を向くと顔が近くて驚く。

『な…なんですか…一条花純さん』 
『なんでフルネームなの?』

面倒くさいな。別にいいだろ

『……一条さん』
『え?なんで苗字??』
『……か…か花純さん』
『それでよし!』

花純は笑った。目が潰れるくらい。

『…てか花純さんも僕のこと君って…』
『じゃあ…直樹くんでいい?』
『まぁ…いいけど…』

なんでこんなやつと仲良くしなきゃ…

はぁ、本当に嫌だな。

『なに?変な顔してるの』
『変ってなんだよ!変って!』

別に普通な顔だろ!いらつくな

『ぷっ…あははっあはっあはははっ』
なんで笑ってるんだろう?

おかしな子だな。

『おーもう仲良くなったのか』

先生や他のクラスメートから視線を浴びる。
どうやら注目を集めていたらしい

『はい!直樹くんすごく面白いです』

笑顔で花純は答える

『なんで!?面白くないでしょ!』
『はい静かにしてください。じゃあホームルーム終わり!』

先生が元気よく言うと皆が廊下に出る。

もう…なんなんだ?最悪だな

『おー俺早乙女!よろしくな!』
『よろしく!早乙女くん!』
『おーてか直樹どうした?』
『別に!?』


_放課後_

『直樹くん帰ろう!』
『なんで!?嫌だね』
『でも家〇〇スーパーの近くでしょ』
『え!?なんで!?』
『早乙女くんから聞いた〜』
『まじかよ!まぁいいか…』

もうあいつなんで教えてるんだよ。
いくつか苛立ちがあったが花純には
いつかバレることだからいいかと
納得した。

『連絡交換しよー』
『まぁいいけどさ。』
『へー結構慣れてるんだね』
『はい?慣れてるに決まってる』
『慣れてなさそうに見えた』

_2週間後_ 
『直樹くん!今日話したいことがある』
『うん、なに?』
『あ、えーと放課後、屋上に来て』
『もしかして告白する気?』
『まさか、でも当たってるかも』

まぁどうせ冗談だろう。

_放課後_
屋上に行くと花純がいた。
光にあたってすごく綺麗に見えた。
僕の胸が揺らいだ気がした。
なんだろう、これ

『待ってたよ。』
『なに?話って』 
『うん、実はね。』 

風が強くなって光が強くなる。
気がつくと彼女は泣いていた
たくさんの大粒の涙を溢れさせて

『……わ…私ね……も…もうすぐ…』

なんだろう胸が痛い。
何を言われるんだろう

『…私もうすぐ死んじゃうの…』

その瞬間あの日を思い出した。
そうだあの日喧嘩して
友達とに遊んで帰ってきたら…

『直樹くん?…大丈夫?』

はぁ…あぁ…そうだ、あの時
喧嘩しなければ助かったかもしれない。

僕は突然で何も考えられてなかった。

『…え、なんで…』
『うん…ガンなんだ』

うっ…なんで…え…

『でもまだ治るかもしれない
 早期発見なら治るって……』
『ううん、無理なんだ。』
『治らないんだって』


どうして僕の周りは不幸に…
僕が呪われているのか。
僕が生きていることが駄目なのか…

『僕の母もガンで亡くなった』
彼女の顔を見れない。
下を向きながら続ける。

『喧嘩した日に亡くなった』
『僕が喧嘩しなければよかった。
 助かってたかもしれないし』
『僕って本当に生きている意味ないんだな』


いつもそうだ僕のせいだ。
なんでだろう。

『父さんも僕が車にぶつかるのを助けて
交通事故で亡くなった。』
『そうだったの、ごめんね』
『大丈夫、過去は変えられないし』

そうだ過去は変えられない。
無理なんだ、だから前向きにって
僕が生きてるのって酷いよな。

_続きはまた今度_

病気の花純と両親を亡くした直樹。
二人の思いはどうなるのか!?

直樹の生きる意味とはなんなのか!?


最後まで見てくれた人ありがとう!

わたげ☁・2022-03-28
小説
僕が生きる意味
君が教えてくれた僕が生きる意味
自作

「ねぇ、僕が知らない所に
連れてってくれない?」

「綺麗なものが見たいんだ」

「見た事ないくらい、綺麗なものを」

ある日、闘病中の彼にそんなことを言われた。

外出許可は出なかったけど、2人で抜け出した。

「人生の終わりの前に、綺麗なものを見たいと思うのはダメな事じゃないだろ?」
、、、彼は知ってるんだと思った。
自分の人生がもう長くないということを

その笑顔には、覚悟が見えた気がした

「こんなに綺麗な――初めて見たよ」
「ありがとう、僕はこんなに綺麗な世界で生きてたんだね。」
「世界って素敵だね。」

「僕のたった一人の友達が、君で良かった。」

病院に戻ると、看護師さんバレて怒られた。
でも、嫌な気分にはならなかった。

君が笑ってくれたから。

3日後、君は空へ旅立った。
君が嫌いな「また明日」という言葉を遺して。

五百森 ︎︎月澄(いません)・2023-02-25
自作
短編小説
半分ノンフィクション
思いつきで作ったから消すかも



もう二度と会えないのなら

最愛の人の目に最後に映る私は

1番の笑顔でありたい。

結希・2022-01-29
自作
お気に入りの言葉、ポエム

この花冠が似合うのは世界で君だけ
i made this crown just for you

僕が作ったコレだけは君の為にある
i was making this with kept thinking about you

君は僕のお姫様
you're a my princess

ワガママだって聞き入れるよ
i'll make your dream come true

だって世界にひとりだけの大切な人
' cuz you are a my princess

なまえきまってない・2022-08-04
文法云々言わんでもろて
自作
夏休みにやりたいこと
大切な人
人生

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『夜空に流れる涙』
解釈自由
ぜひ使ってください

消えたい人 ゆき ひとこと見てほしいです・2025-04-05
夜空に流れる涙
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自作
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自作タグ
解釈自由

今日は“休んで”
また“明日”

そぅら『ありがとうございました』・2021-10-07
ひと休み
自作
駱駝
ポエム

あなたがいる“世界”まで
飛んでいきたい

そぅら『ありがとうございました』・2021-10-13
自作
ポエム

タグ紹介
『眠るのが恐い夜』
解釈自由
ぜひ使ってください

消えたい人 ゆき ひとこと見てほしいです・2025-04-05
眠るのが恐い夜
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自作
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解釈自由

ねるねるねるねに類するお菓子を

自作するのは

別に違法ではない。

しかし多くの人は

興味はあっても

あの魔女を畏れて

自分では作らない。

伊田よしのり・2025-04-03
ポエム
魔女
自作
ねるねるねるね

タグ紹介


「愛と愛のすれ違い」
「優しさに甘えたい」
「幸せな二人事」


友達や恋人に向けて
自分なりの気持ちを
言葉にのせてみてください。

須津・19時間前
タグ紹介
タグ
自作
上げ直し
愛と愛のすれ違い
優しさに甘えたい
幸せな二人事

好きな人と
結ばれますように

そぅら『ありがとうございました』・2021-10-16
自作
ポエム

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