はじめる

#花

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全3846作品・








【雄蕊と雄蕊。】




(題名から内容を察して頂いて、
苦手で御座いましたらお控えください。)









ただ手を伸ばして、



掴み取る前に





腕をへし折られてしまうような


その刹那。






感じたことがあるだろうか。










好きな花の好きな理由を言ったら




次の日にはもうその花が



消えていたその悲観。







感じたことがあるだろうか。
















「花野さん!」




花野さんは里に咲く一輪の花のよう。





と、いえば俺が



すごく気持ちの悪い奴のように聞こえる。







だがこれは本当で


この人は本当に綺麗だ。









「あーっ!朔良!!」




活気良く品格のある口調。




ああ、ずっと隣に居たい。と、




この人といると簡単にそう思ってしまう。













俺がおかしいのは分かってる。





ただ、今もこう、



風に揺られる髪を


邪魔だとでも言うように撫でる君が




愛おしくて堪らない。










「なーにボーッとしてんだよ。


俺、今から散水行くから


朔良も来れば?」







彼、花野 冬夜は


花屋を経営する一家の次男で



朗らかな男子高校生だ。







彼のことが好きだと伝えるのなら


驚かれるのがこの世界の現実である。








「そろそろコイツが咲く頃だぞー?」





と、花野さんがくしゃっと笑みを浮かべ



散水しているのはバラの蕾だった。







「バラは色や本数によって


花言葉が異なって___」








長々語る花野さんの嗜好の話を



俺は淡々と聞く。









その中に、俺だけしか知らない


花野さんが少しでも居ればなあ、と願う。






きっと花野さんは



バラが1番好きなんだろう。










これ程に「バラになりたい」と



思う人間は俺以外に居るのだろうか。










「冬夜ーっ!!」








俺の幸せが壊れる声がした。









「冬夜!お花買いに来てあげたよー!」








頼むから邪魔しないでくれ、と



思いながら





俺は目の前に立つ彼女を睨みつけた。










その刹那、花の匂いが香ると共に



花野さんのキラキラした目が



俺の心を締め付ける。











まるで席を外してくれとでも言うように




花野さんは彼女の元に歩み寄った。











ああ、消えたい。






あわよくば今すぐ


この女を蹴り飛ばしたい。








そう思ってしまった。







「じゃあ、これで失礼します。」






腹を立てると共に


今すぐにでも泣いてしまいそうな顔を




一時も見られることがないように



静かに速く話した。













すごく上げられて


すごく落とされた感じだ。







それはプラマイゼロのように思えるけど



「終わりよければすべてよし」



その言葉にのっとられた


自分からしたら





これでもかと言うような辛さだ。










ふと振り向くと



俺の知らない花野さんの笑顔があった。






ああもう、なんで振り向いたんだよ、俺。








もう一度振り向くのならば




そこには俺だけしか知らないと



思っていた花野さんがいそうで、





怖くてたまらなかった。










彼女と花野さんの関係は



俺が花野さんから聞く限り、





恋人ではない、はず。








と、したら彼女と俺は



ライバルになるのだろうけど




俺がとてつもなく不利なのはずるい。












「せめて女だったら」



とは思わないけど、



ただ俺は性別の壁が憎い。








一体どうやって



諦めればいい。







神様はどうして



俺と花野さんを




出逢わせたんだ。










俺はこのまま立派な恋愛映画の



主人公の友達のような役を





務め続けるのか。










四月だというのに



風はかなり冷たくて





握りしめたカイロに


なんの温もりも感じなかった。










ヴー。







スマホの通知音が聞こえて


思わずそこに目をやると






『さーくら!今日はごめんな!


明日、図書館行かね?』







この怒りも悲しみも


吹き飛ばしてくれそうな口調。





勿論、メッセージの送り主は


花野さんだろう。









図書館か、



本、あんまり好きじゃないんだけど。







そう思いつつも



恋する俺に「行かない」という




選択肢は微塵も存在しない。









『俺と花野さん、


2人だけなら行きます。』








それが本音だとバレないように



続けて可笑しそうに

笑う犬のスタンプを送信する。






俺、可哀想すぎる。











「何だそれ笑

じゃ、駅前に1時な!」








ほらな、「何だそれ」だってさ。



俺、可哀想すぎる。













恋占いとか





名前やら血液型だけで

分かる彼との相性とかで





満足感を満たそうとする程、


俺は彼に溺れては余裕が無い。
















特に好きな服に


特に好きな靴に


特に好きなバッグに


特に好きなネックレスを身につけ







今日の幸せの始まりである



駅前に向かう。









「お、私服姿好きだわ。」






なんて言われたいとか、



そういう高望みはしないから






せめて


「似合ってんじゃん」の




一言をください。








相変わらず



願ってばかりの恋心。












「よっ、朔良!」






「っわ!びっくりした。」











胸の高鳴りは




ただ単純に驚いただけなのか、



それともこの笑顔に心をやられたのか。













そうやってどんどん



ずるくなる彼を




どんどん好きになってしまう。














「そういえば、



どうして図書館に?」










「あー。優希がさ。



花言葉教えて欲しいって言って」










もう聞きたくないと思っていることを



あからさまに表に出す


つもりは無かったのに、





俺は彼がそれを言い切った後に



今までにないような咳払いをし、






すぐにバラの育て方を教えて欲しいと





無理矢理別の話題に変えた。













優希、というのは、



あの女の事だろう。









花言葉を教えて欲しいと言われたけど、



自分も詳しく知らない部分があるから





図書館に行きたい。







どうせそんな事だろう。











ああ、あんな質問、



しなければ良かった。










この服、


この靴も


バッグも


ネックレスも







嫌いになりそうだ。












「朔良!



俺こんな花、初めて見たわ。






しっかりした白に


濃いけど優しい青が染まって…」











相変わらず無邪気に語るなあ、


と彼を想う愛おしさと







もうどうにでもなれと


投げ出したい屈辱と







自分のものだけにしたい


という独占欲が






ダイレクトに入り交じっていたことに



自分の体が理解していなかった。











真っ直ぐ俺を見つめる




花野さんの目を見て、








なにか驚いたような顔を


しているなと勘づいた時、








花野さんは一気に黙り込んだ。












俺は泣いていた。










そう自覚した時、




初めて頬を撫でる水滴を感じた。










最悪だ。










「え?朔良?何で、泣いてんの。


どうしたの、ねえ。」










「ごめん、ごめん、なさい。


ごめんなさい。」











体が勝手に動いて



俺はただ走っていた。







とにかく速く


もっと遠くに行きたいと




脳が叫んでいた。




花野さんを置いていくなよと




心が怒っていた。














息切れがひどく、




その場に座り込んだ。











辺りは俺が知らない景色。








行ったこともない花屋に


咲き誇るバラが目に入って、






神様、今は見せないでくださいと


願うばかり。












声を殺して






止まらぬ涙に腹を立てていた。









「花野さんが追ってきてくれたら」



と、少しでも期待する自分が



ダサい脇役にしか重ならなくて、



悔しかった。












「あ、似合ってるって



言って貰えなかった。」







弱っている心をさらに


締め殺すように思い出した。










ヴーヴーヴー。







スマホの着信音。



「花野冬夜」


という名前が目に入る。










「はい、相原です。


すみません。」








思わず謝罪した。









「はーい、花野です、」




「会いたいです。」








電話だから


本音だとバレないようにする為の


スタンプは送れない。









「今どこ。」





いつだって弾んでいる


花野さんの声は







聞いたことがない程低かった。











俺は気を遣えるライバルでも



優しい心を持つヒロインでもないから






少しあった抵抗を抑えて



自分の居場所を花野さんに送った。










「わー、変なとこ行ったなあ、



待ってな。」












今だけ、



この時だけでも、





花野さんを


独り占めしているような幸甚。








涙が乾いて痒くなった頬さえも、


気にならなかった。















いた。













俺の視界の中で



何よりも目立つその姿。







まるで目を細工されたかのような輝き。











好きが溢れると共に



もっと辛くなっていいのかと、



脳に問われている感じがした。












「はい、来たよ。


俺速くね?」








「めっちゃ速いっす。」








花野さんはそのまま俺の隣に座った。




春の花の甘い匂いが舞って、


心の底から安心した。








透き通る瞳を持つ花野さんは



いつもと違う、真剣な表情。











「ゆっくりでいいよ。



俺が何かしたなら、

強く当たってくれ。




あわよくば

自分で自分を殴らせてくれ。」











「花野さんのせいじゃないです。」













「…じゃあ、なんで呼んだ。」












「会いたいって


言ったじゃないですか。





「会いたい」に


理由がいるんですか。」










また困らせた。



花野さんの徐々に丸くなる


瞳を見て、そう思った。










「好きなんです。」







伝えるだけ伝えて、


逃げようと思った。








風の音が増して、


それでも俺は話し続けた。







周りの視線を無視して、


俺は話し続けた。








「好きなんです。


花野さんのことが。





どんな花よりも、


目に綺麗に映るんです。





俺の目がおかしいだけですか。






好きです。



ごめんなさい。





困らせて、


甘えて、


勝手に好意を抱いて、




ごめんなさい。



ごめんなさい。








女にだって


男にだって



取られたくないです。







ごめんなさい。







雄蕊と雄蕊で



成り立つ花はありますか。




俺が女に生まれ変わったら


いいですか。」











「好き」と伝えるだけで



終わりにしようと思ってた。






でも、花野さんが


真っ直ぐ俺を見るから、







俺の言葉を待つように聞くから、







本音を




恋を








愛を



語ってしまう。









震える俺の手を


不器用に包み込んでくれた。







泣いて乱れた呼吸を治すように


背中を摩ってくれた。








止まらない涙を


優しく拭ってくれた。











「雄蕊と雄蕊で成り立つ花は


聞いたことがないよ。」










しばらく経ったその時、


彼はそれだけを告げた。













これが答えか。


と、分かっていたはずの結果なのに






それを受け止められる程、


強くなれていなかった。













「でも俺たちは、


花じゃないだろ。」














「え_?」








「それが俺の答え、かな」












「え、 え、?」









夢を見ているのか、



ただの冗談か。










涙を流しすぎたせいか、



頭が働かない。












暖かい風に乗り運ばれた




甘い香りが俺たちを包んだ。














「なんでそんなに謝った。





男が男を好きだと、


相手に謝らないといけないのか?







じゃあ俺はどれだけ謝ればいい?」















「え、花野さん





俺、また泣いちゃいます。」














「おー、泣け泣け。」











ああ、眩しすぎる。




暗い夜に、ましてや草原に、



ただ我武者羅に咲く明るい花のようで。









俺の涙を拭ってから、



花野さんはもう一度手を握ってきた。










「形がどうあれ、


「好き」は「好き」だろ。」










「花野さん、ポエマーみたいっす。」











「うるせーばーか。」













四月の下旬、



二輪の雄花が愛を誓うように、






俺たちは2人、笑顔を咲かせた。




















「冬夜さん、鍵。」




「持った。」









「お弁当。」




「持った。」










「ハンカチ。」




「持った。」









「財布。」




「持った。」













「スマホ。」




「持った。」












「行ってらっしゃい。」



「おう!」















高嶺に咲く、



輝く花が好きだとして




自信を持ってそれを取りたいと


誰もが言える世の中になればなと思う。












好きな花の


好きな理由を



堂々と語れる世の中になればなと思う。












自分の「好き」を



何よりも大切にしたい。











春に冷たい風が吹いても、



笑い事にできるくらい、



手を繋いで暖かくしてほしい。













雄蕊と雄蕊で



何が悪い。

瀬在/小説感想ください・1日前
雄蕊と雄蕊。
小説
自作小説
LGBT
LGBTQ
同性愛者
両性愛者
gay
瀬在(小説)
感想ください
手が死にました
打ち込むのが1番辛い
いや大袈裟に言い過ぎた
毎回タグで独り言
してる気がする
たぶんね
あはははははは
よし
勉強してきます

愛に溺れんな、
俺の傍に居ろ。

柳瀬 櫂理 好き連🙅🏻×・2021-11-14
夜帷の幕、どうか笑って。
君の隣に
好きな人
片想い
叶わぬ恋
失恋
好き
片思い
忘れもの
愛に溺れる
好き
愛してる
好きだよ
ポエム
独り言
死にたい
消えたい
も異常じゃない()
夜明けと本音と
しつれん

咲き誇る花の足元にも及ばぬのなら
もう望みも兼ねて何も無くて
手を伸ばしても空に届かないのは
「まだここに居て」と
誰かの望みに応えているから。

柳瀬 櫂理 好き連🙅🏻×・2021-11-23
初恋は純白のように
私が好きって言ったなら
ハニーシロップのような_
今は好きでいさせて。
流れ星
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独りで散りゆく花には
誰も水をやらない

二人で散りゆく花には
お互いがお互いの水を分け合うだろう?

それと同じように
どんなに仲の良い友達がいても
結局は散りゆく花になるのが
「死にたい」の運命で

私はその独りだから

顔を上げて
空を見上げろ
下を向いて
飛び降りろ
翼が生えたように
鮮血が映えるように
まだ見ぬ此処を見るように
ただ真っ直ぐに飛び降りろ
これで満足?
これが幸せ?
知らないよ
でも今だけは幸せ
だって飛べたんだもの




君はなんて言うのかな
名前を読んでくれるかな

置いてきた花はなんて言うかな
「先に逝ってズルい」かな?(笑)

私はかなり幸せ者だね
「死にたい」て宣言してたのに
いざ死んでも悲しんでくれる仲間
本当に、幸せだ

その幸せのために、飛び降りた

空に散りゆく
独輪の花
幸せな未来
に飛びこんで
翼が生えたように
鮮血が映えるように
此処が何処かもわからないから
ただ真っ直ぐに飛び込んで
これで満足。
これで幸せ。
誰かの叫ぶ声がした
うるさいよ
こっちは眠たいんだから




瞼を閉じて終にしよう
走馬灯を映画のように
瞼を閉じて終にしよう
赤いインクで字を綴る
最期の言葉
何がいいかな
決めてた言葉
書き綴る______




顔を上げて
空を見上げろ
下を向いて
飛び降りろ
翼が生えたように
鮮血が映えるように
まだ見ぬ此処を見るように
ただ真っ直ぐに飛び降りろ
これで満足?
これが幸せ?
知らないよ
でも今だけは幸せ
だって飛べたんだもの


誰かの叫ぶ声
誰かの泣く声
身体が揺さぶられ
私の頬を何かが伝う
おかしいな
満足してたのに
後悔なんて、未練なんて
ないはずなのに。


花が散ったあとに残ったのは
赤いインクで綴られた
「逝ってきます」

月白天水・2021-11-13
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儚い
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小さな世界で
君という花を見つけた

出水 悠亜(一言みて)・2021-11-06
世界
小さい
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悠亜のポエム

散っていく君という"花"を包む

"風"でありたい

合結・2021-10-25
結び目
願い
祈り
在処
存在
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花は手を伸ばせば届くのに

星は手を伸ばしても届かない__

夜月 星那・2021-11-24
流れ星
手を伸ばせば
届くのに
叶わない恋
叶わぬ恋
失恋
好きな人
好きだった人
大切な人
ポエム

汚く咲いたのなら

美しく散ればいい

蒼風 美波・2021-11-09
ポエム

綺麗に咲けば摘まれるのよ

失敗は終のお告げではない

整備された道に花はないよ

栖雀 浹吏・2021-11-16
咲き誇る未来を
人生
成功
失敗
独り言
ポエム

守りたかったものを守れなかった


愛していたのに消えてしまった


感情を表に出すのが苦手な私


きっとあなたの心を癒してあげる


ことはできなかったのかな


「ごめんね」って今更謝っても


何も変わらない


届いてもいない


『愛してる』
ただそれを言いたかった。

陽葵・2021-11-07
未来
ごめんね
失ってはじめて気付く
愛してる
初めて書いた
長い話
ポエム?
思い出すと
苦しくなるけど
やっぱり
愛してる人は失う前に声に表すべきですね
悲しい思いをしないことを願います
見てくれてありがとう
大切な人
君の隣

「もう秋が来たよ」

夏は雨が沢山降ったな

陽葵・2021-11-05
恋人
未来
恋心
過去
辛い思い出
そら

今まで歩いてきた
人生とかいう長い道

振り返って見てみたら
枯れた花が水を欲しがってる

久遠・2021-11-13
気持ち
心の声
失敗
人生
独り言

貴方達の心の花は嘘偽りのない、綺麗な花だ。

でも、私の心の花はどうなの?

最近までは真っ青で綺麗な花だった。

それが、今でも枯れちゃいそうな、真っ黒の薔薇になってたんだ。

心が痛いのはこれのせい?
だったら心の花なんか要らない、契っちゃえ。

ここで人生の終わりを迎えるけど。

佐藤 (16)・2021-11-21
薔薇
人生
未来
独り言
人生終了
死にたい
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