#苦しいくらいに優しい君

ごめんね君に優しくするのは

君の笑顔が見たい僕のエゴなんだ

大安売りの詰め放題

袋の中で割れたクッキー

味の分からない僕の心

思い出の中で楽しそうに笑う君

過去に戻れない僕は君とは笑えない

もうすぐ夏が暮れる

他の花に声をかけても

散った花弁は静かに笑うだけ

繋がれた糸が途切れて

自由を知ったマリオネット

僕一人じゃ立つことすら出来ない

愛されたい人生でした

苦しみだけが僕の傍にいてくれた

泣き疲れて見上げた空

星の涙が沢山落ちる

闇夜の街を彩るように

ほらね僕が本音を言うと

みんな不幸になるんだよ

溢れて止まらない感謝には

限界という名前をつけようよ

言い合いを避けることも戦略だけど

ぶつからないと伝わらない想いもある

天使が僕の前に現れて笑う

いつでも僕を殺せるらしい君は

どうやら僕の猿芝居を楽しんでいる

死神よりも天使の方が残酷らしい

詰め込んだ悲しみが割れる

涙の止め方は誰も知らない

ぽたりと落ちた涙

溶けて小さくなる金平糖

甘しょっぱい思い出

「僕を君色に染めてみなよ」

桜色の君の唇が不満げに動く

僕の背中には薄桃色の薔薇

風が向く方に進めばいい

進んだ先のことだとか

分からないから進むんだろ