#鎌倉殿の13人

「お前の悩みはどんなものであれ
お前独りの悩みではない
遥か昔から同じことを
悩んできた者がいることを忘れるな
この先も同じことを
悩む者たちがいることを」

今日の「鎌倉殿の13人」の台詞

この教えを鎌倉将軍三代実朝殿は
和歌によって後世に残すことになる

言の葉の力を信じる者として
先人の叡智が千年の時を経ても
なお変わらぬ大切な教えとして
今夜の放送を伝え残さなければ
ならないと思った

大河ドラマだと役者さんが
演じているので分かりにくいが
鎌倉殿三代実朝殿の歴史実年齢は
即位した当時で12〜13歳

大人たちの勝手な都合で祭り上げられた
日本の頂点という「孤高」に立たされた


せめて二代頼家殿のように
大人世代とは一線を画する
同世代の若衆が周りにいたら
「孤独」を感じることは
なかったのかも知れない

時の流れと共に
主役が交代する

栄しものはやがて
その身を消していく

息を呑む美しさ
今主役がここに

誰も自分の人生を
けなげに生きて

生まれ変わる時を想い
今日という日を
　　　　　　　　　かほ

自由に生きていいということは
自由に死ぬと言うこと？

by.鎌倉殿の13人の大姫

『実朝哀歌』



望んだ地位ではなかった

好きな和歌を詠めたら

それでよかった

想い人に心は届かず

友は逝ってしまった

夢を乗せた船は

砂浜で朽ち果て

甥に憎まれ

雪の夜に散った

何ひとつ

思い通りにならなかった



全て思い通りになる人など

多くはいない

“こんな筈ではなかった”

“これでよかったんだ”

そんな想いを

行きつ戻りつ

どうにか自分に折り合いをつけて

生きていくのだろう



大海の磯もとどろに寄する波

われてくだけてさけて散るかも



実朝

あなたは

精一杯 生きた