ほっぺ・2024-09-24
あなたからの言の葉
ほっぺ回想
俺以外の奴の所に行くなよ
彼と会うと時折そんな事を言われた
そんなの無理だった
だってお互いに別の人の
所にいたのだから…
そんなのわかりきっていて
困らせるつもりだったのか
心の底からそう思っていたのか
あの頃は舞い上がって
嬉しい反面、時が経つほど
あなたの本当の気持ちがわからなくなる
会いたかった
昔の恋は今よりもっと
相手が会えない時を
どんな風に過ごしているのか
分からず
想いは募っていた
携帯もなく
家電には
誰が出るかもわからず
まして会ってはいけない人
ならばなおさらだった
会いたかった
そう言って抱きしめる
感覚
まだ覚えてる
ずっとそばに
いて欲しい
言葉の意味を考えてる
あの時あなたには時間が
なかった
毎日そばにいられる
環境もなかった
それなのにあなたは
そう言った
そして連絡がなくなった
言葉の真意はどこに
あったの
ずっとそばに
いて欲しい
身体はなくなっても
心や魂は
そばにいて欲しい
そういう
意味だったの
私の心は
離れるはずなんて
ないのに
あんなに自信家の
あなたにも
自信がなかったのかな
お前が
俺の人生を狂わせた
あなたは順風満帆な
人生を歩いていた
優良企業の優秀セールスマン
スポーツ万能
子煩悩な家庭を大事にする人
単身赴任になり無理を重ねて
病魔に蝕まれた
お前と一緒になって
家族で転勤出来たら
俺は病気にならなかった
お前が
俺の人生を狂わせた
とても優しい反面
その優しさが
とても怖いことがあった
あの頃は
傷つけられても
すれ違い
結局は道ならぬ恋を
選んだ私が悪い
そうとしか思えなくて
あなたの叫びを
黙って
聞き続けるしかなかった
今思うのは
あなたは
一緒にいる人では
なかったということ
ほら
早くおいでよ
何につけてもせっかちで、私の3歩前を歩く、約束は10分前行動のあなただったね。約束までまだ時間はあるのに、今どこ?と電話の嵐だった。お前と一緒になれたら、どこにでもついていくし、どこへも一緒に行こうな。なんなら女子会にも。
ある意味束縛する人だった。優秀セールスマンなだけあって、物怖じしない、コミュニケーション能力の高い人だった。
あっけにとられるばかり、強引、目標に向かって歩く人だった。そんなあなたの側にいたい。あなたの魔法は良く効いたよ。
お前を嫌いになる理由がない
私は綺麗でもないし、あなたに似合う女でもない
あなたといた頃は不安だらけで、もう別れようといつも思っていた
それなのにいざしばらく会わないでいると、あなたが恋しくなる
俺にはお前を嫌いになる理由がない
そう言って我儘放題の私をもっと好きにさせた
そして何年も何年も離れられなかった
何年も何年も、未だに
しばらくぶりの創作三昧の休日
そうかもうすぐあなたの5回目の命日がくるね