伊田よしのり・2023-12-19
お酒
お酒を飲まなくなってから、時間が長くなりました。良くも悪くもね。
酒に酔って
ポエムを書くと
後で見返して
意味不明な
ねるねるねるねに関する
ポエムを
書いて
いたのだ
酔った勢いで零れそうになった想い
甘い力に頼らないと伝わらないよな
私の誕生日が近付いたら
初めて飲むのにおすすめのお酒
君に聞いてみようかな
初飲酒に絡ませた片想い
きっといい歳になってからも
アルコールに君が浮かぶよ
私は
飲みニケーションというものが
好きじゃない。
お酒は
コミュニケーションの道具じゃない。
ねるねるねるねを
一人で練れないような連中と
飲む酒は、
おいしくないのだ。
いっそのこと
酔った勢いで伝えてしまえば
お酒をやめたら、体調が良くなった。
その反面、ねるねるねるねの色があまりにも鮮明に感じられるので、僕には眩しすぎるのだ。
最近、お酒をやめた。
体は前よりは健康になった。
しかし、しらふで練るねるねるねるねの色は、味気ない。
私は、お酒の力を借りなければ練れない人間だったのだ。
ふらつきながらの帰り道
早まる酔いに足取り注意
お酒をやめて、いいことばかりだが、悪いこともある。
例えば、空虚な現実が、鮮明に感じられること…
灰色の現実の色は、ねるねるねるねでも、変わらない。
ウィスキーをオンザロックで飲むと、私の心は
ねるねるねるねに
引き戻されたのだ…
もっとも
ウィスキーがなければ
ねるねるねるねを
練れないような人間は
可哀想で
愚かだ。
お酒が 全然 飲めない わたし
……だからって 子ども扱いなんて しないで
むしろ、 仕事が 上手くいかない とか
人間関係が こじれた とか
はたまた 恋の 悩み とか……
そういった 困りごとを お酒で 紛らそうとする
安易な 大人たちよりも
よっぽど 一生懸命 生きているわ
真剣に 自分と 向き合って いるんだもの
食品スーパーに酒を買いに行くと
節分コーナーがあって
鬼のイラストが飾られていた。
あのイラストも
明日には廃棄されてしまうのだ。
アパートに帰って
酒を飲みながらねるねるねるねを練ると
僕の目からは
キャンディチップがこぼれ落ちた。
(飲酒は20歳を過ぎてから)
仮に私が
将来お酒を飲めたら
君に可愛いと思われるかな?
クライナー飲み干して酔ったフリして
貴方とベッドに転がり込んだ。
結婚の約束をした彼とは
ウォッカで酔っても寝れなかったくせに。