#この涙枯れるまで

　消えたいんじゃない

ただみんなの中の〝私〟を

　 捨てたかっただけ







　　　　　　　　 死にたいんじゃない

　　　　　　〝生きたい〟と思える世界に

　　　　　　　　　逝きたかっただけ

泣いていい

我慢しなくていい


ただ ただ


君のそばで

背中を撫でているから

君を抱きしめるから


大丈夫、大丈夫。

君は大丈夫

｢私以外見ないでよ｣

なんて、彼女でもないくせに。

どうして

貴方のことずっと好きなままなの

誰かを想って泣けることを
貴方に出会って知りました

二
度
と
上 振
手 り
こ く 返
ん 幸 ら
な せ な
私 に い
が な で
愛 っ
し て
て ね
ご 。
め
ん
。

｢死にたい｣ ｢消えたい｣と

思うことってそんなに悪いことなの？

君を忘れたくて
君に忘れられたくなくて

別れは突然やってくる

触れ合うことも

話すことも

君の顔を見ることさえも

もう出来ない

髪も体の細胞も

もう君がいた頃の僕ではない



心の支えだった



君はもういないのだ

誰もいない　　夜更けの　砂浜

水を　張った　　バケツ　持って
君と　　ふたりだけの　《花火大会》

使い慣れない　ライターで
花火の　先に　　火を　つける

パチパチと　　暗闇に　音が　響くたびに
君は　　無邪気に　笑うんだね


君との　　最後の　　夏の　想い出に　するんだ

この　夏が　過ぎゆく頃には
僕ら　ここに　　もう　いないから


忘れない……　　君のこと　片想いしてた　僕の夏
忘れよう……　　涙　枯れるまで　泣き通した　夜

髪を切って染める

茶　赤　黒　青

次は何色にしよう

君の知らない僕が少しずつ出来ていって

君を考える時間が少しずつ減っていって

いつか　いつか

僕が君を忘れる日が来たら

この涙は枯れますか？

悲しみの底に呑まれた僕は

もう誰のことも信じられない










それでも私は貴方のことを

今でも大切に想っています

今年も　　あなたの　誕生日が　　近づく……

あの頃の　わたしが
わたし史上　　いちばん　楽しく　生きてたかな
あなたと　過ごしていれば
それだけで　　よかった

どこへ　行くにしても　　何を　食べるにしても
《あなたと一緒》って　いうだけで

翼を　持つ　　ペガサスに　なれたような　想いで
気持ちは　　舞い上がってたし

頭に　聖なる輪が　輝く　　天使　になったように
心は　凛と　　あなただけを　守りたかったわ

今となっては　　遠い　記憶ね
きっと……　あなたも　同じでしょう
わたしの　面影は　　薄れゆき
別の　幸せを　手にして　　どこかに　生きてる

貴方のと思い出はガラスみたいに割れて


ごなごなになるぐらい消えていった

返信のない片想い、涙が滲む紙飛行機