#三日月の夜咄

貴方がいなくても
素敵な日々はずっと続いていく

でもそれが何よりも悲しい

貴方に恋をしたあの夜に

この恋は叶わないと悟ったの

"あたし幸せになりたいの”

漠然とした幸福の形を彼女は探す

君と、赤信号に立ち止まって

この時間が長く続けばいいと願う

あなたが幸せならそれでいい

あなたの瞳を奪うのは

あたしだけがいい

あなたと離れてから

私ひとりじゃなにもできないの

木を隠すなら森の中

花を隠すなら花束にして

それなら好きはどこに隠そう？

今日が雨なら

泣いても誰にも分からないのに

2人は幸せになれないって

最初からわかっていたのになあ

風に飛ばされた先に

素敵な出会いがあると思わない？

他の誰でもない

貴方に私の全てをあげたかった

春に惑わされて

あたしのこと忘れないでね

背中をそっとなぞった

暗闇に隠された

あなたの本心に触れたかったの

恋人を「信じる」という行為は

果てしない地獄の始まりだよ