#再び詠むとき

握りしめたままでいる君の拳を

開ける人に僕がなりたかったよ

君と手を繋げないと知ってても

助けを求めるように星が泣いている

僕が泣いても星の慰めにもならない

君の心に気まぐれを宿したら

僕に寄り道してくれないかい

踏み出す勇気と踏み止まる勇気

僕が求める勇気はどちらだろう

空が優しく微笑んでいるから

私も笑って空を見上げてみる

傷つくことに慣れることはないだろうな

傷つきながら傷ついてないふりをしてる

ただそれを人に見せないだけなんだよな

感情を詰め込めば心が悲鳴を上げるから

悲鳴を上げた心は爆発して吐き出すなら

君は僕の本音を聞いてくれるのだろうか

独りが好きなわけじゃないんだよ

誰かと一緒にいることが辛いから

私は独りを好きになるしかないの

強がり被った僕を強くなったと勘違いして

強がった僕には気づかないままでもいいよ

泣きたくなったら月夜の下においで

僕が月に代わって君の涙を照らすよ

泣き声は鳴き声に掻き消されてしまうから

僕が泣いたことなんて誰も気づかないよな

私の棘で傷つけてしまうくらいなら

枯れてしまえば君の傷を塞げるかな

泣いてもいいと思える場所が欲しかったよな

泣き場所を探しているうちに涙は枯れていた

棘に触れては痛みが呼ばれる

それは僕ではなく君の痛みだ

君はたくさんの笑顔を向けすぎたね

散ったときでさえも笑っていたんだ

君が君に対して笑えていますように

散った君へ私はそれだけを願います