#呟き

あなたを忘れたくないと

手元の写真に縋ってみても

もう、声が思い出せないの

"私を一番にしてね"と

微笑んだあなたには

二番目がいるのでしょうね

身に余る幸福で

溺れ死んでしまいたい

｢ちゃんと幸せだよ」

曖昧な嘘と踊っていよう

感情を悟られないように

大丈夫、と口角をあげて

嘘も吐き続ければ真実さ

王子様の初恋を

健気に支える従者になんて

私はなりたくないのよ

「かっこいい」でも

「かわいい」でもない

私は何になりたいんだろう

貴方が私の為に選んでくれたら

意味などさして気にもとめずに

この思い出ごと宝物にするから

共感だとか慰めよりも

その時だけでいいから

バカみたいに笑って今を忘れたい

酷く寂しい孤独な人生で

あなたに唯一の恋をした

周りにあるどの花よりも

綺麗に咲いてみせるから

早く摘んでおくれよ神様

ひとりで歩く桜並木に

君との記憶を重ねて

今でも奇跡を待っている

変わりたいって

叫んだこともあった


出来もしないくせに、なんて

笑われたから

有耶無耶にしてしまったけれど。

嫌いな人の幸せを

願えるほど善良ではないし

不幸になってしまえと

恨むほど縛られたくもない

□私の人生の作り方


‐多分に含まれる自業自得


‐幸福な思い出に

　初恋の甘苦さを混ぜ


‐隠し味に涙を適量

　下手な作り笑いを添えて