
思ひわび
さても命は
あるものを
憂きにたへぬは
涙なりけり
アヤ・2025-09-11 #死にたい #自傷行為 #しんどい #和歌
降り続く
雨の音のみ
聞こゆるは
閉ざされし世の
深き溜息
意味
降り続く雨の音だけが聞こえてくる。まるで、閉ざされてしまったこの世界が深くため息をついているようだ
甕調浅葱 🌙・2025-06-17 #雨 #和歌 #ひとりごと #世界
見し夢は
現に消えし幻か
嘆きのみ残る
夜の静寂(しじま)に
意味
あの美しい夢は、現実の世界に消えてしまったのだろうか。まるで幻だったかのように。ただ、深い悲しみだけが、静まり返った夜の闇の中に残っている。
甕調浅葱 🌙・2025-05-18 #和歌 #夢 #幻 #嘆き #ひとりごと
あらざらむこの世のほかの思ひ出に
いまひとたびの逢ふこともがな。
みけ・2025-05-04 #白紙に込めたラブレター #和歌
色褪せし
記憶の欠片
拾い集め
一人黄昏に
佇むばかり
意味
色褪せてしまった過去の記憶の断片を、一つ、また一つと拾い集めて。そしてただ一人、寂しい黄昏の中で立ち尽くしている。
甕調浅葱 🌙・2025-05-18 #和歌 #ひとりごと #君に届け #記憶
蜘蛛の巣の
かかる夕暮れ
物憂げに
動かぬ影は
わが身に似て
意味
寂しく蜘蛛の巣が張っている夕暮れ時。もの憂いげにじっと動かないその影は、まるで今の私の姿に似ているようだ。
甕調浅葱 🌙・2025-06-17 #和歌 #ひとりごと #寂しい #夕暮れ
縁あらば
後の世こそは
先駆けて
名をば告げなめ
君や呼びなむ
もし縁があったら来世こそは
誰よりも早く真っ先に私の名前を君に伝えよう
そうすれば君は私を「 」と呼んでくれるのかな
甕調浅葱 🌙・2025-05-02 #和歌
君なくて
梅さえ春を忘れなば
いづれの木にか
鶯鳴かむ
あなたが居ないせいで
梅までもが春を忘れてしまったなら
鶯は一体どの木の枝で
泣けばいいのでしょう
甕調浅葱 🌙・2025-05-03 #和歌
ちはやふる
神と人とを繋ぎ来し
玉の緒絶えて
露と散りけり
神と人との絆を結び繋げていたあの方の
命が絶え、露の様に散ってしまった
甕調浅葱 🌙・2025-05-02 #和歌
花ならで
その実を君に
贈りせば
けふの別れも
あらざらましを
桃の花ではなくて
不老不死をもたらす桃の実を
あなたに贈っていたら
今日の別れも
きっと無かったのに。
甕調浅葱 🌙・2025-05-03 #和歌
我が憂きは
払ひえずとも玉ははき
憂き人の行く
道を清ませよ
私の辛さを払うことは出来なくても
あの人の死出の旅路は綺麗に洗い清めておくれ
甕調浅葱 🌙・2025-05-02 #和歌
乱れ散る
玉かとぞ見る
涙かな
我がかきやりし
黒髪のうえ
砕け散った水晶に見えたんだ。
貴女の黒髪に落ちた僕の涙が。
甕調浅葱 🌙・2025-05-05 #和歌
楠の枝の
千々に乱るる
身なれども
君は迷ふな
大道の辻
楠が千枝に分かれるように、私の心は君を亡くして
千々に乱れているけれど
君は決して迷うなよ
六道の辻に立った時には
甕調浅葱 🌙・2025-05-05 #和歌
呼び呼びて
呼びとらましを
君が呼び
我答えにしを
さかしまにして
呼んで呼んで呼び続けて
あんたを呼び寄せられたら
どんなに良いだろう
あんたが私を呼び
私がそれに答えた
あの人は反対に
甕調浅葱 🌙・2025-05-03 #和歌
君がため 惜からざりし 命さえ
長くもがなと 思ひけるかな
藤原義孝
あなたのためなら、
捨てても惜しくはないと思ってたこの命。
けれど、今となっては
あなたと出会うために、
できるだけ長くありたいと思うようになりました
月・2025-07-12 #百人一首 #恋の歌 #和歌 #日本の美