#哀しい

抱きしめた愛を傷つけた哀

どんな夏の夢に溺れたら

私の心は淋しさを許すだろう

花びらを偽りに染めて

芽生えた恋も摘み取り

微かなため息に散らす

身を守る棘も持たない

貴女は、嘘つきな薔薇

この哀しみも心の傷さえも

私の恋物語に必要なピース

さよならの日と変わらない

果てない空が教えてくれる

哀の意味を知りすぎた僕ら

想い寄せては返し重ねても

愛は波のように白く砕けた

あなたに 好きになってとは言いませんから
私を見てとは言いませんから





密か
あなたに恋をすることだけ


どうか 許してください

哀しみに耐え続けるのは

君と同じ世界を息たいから

儚い記憶と心の風景の中には

リンドウの花びらが散っていた

青春の碧のあの頃には戻れない

会いに行きたいけれど哀の香りも忘れた

今になって愛に溢れていることに

かけがえのない日々だったと気付いたの

僕なんかが好きになっちゃいけなかった
釣り合う相手というものが存在しているから
だから僕が好きになっちゃいけなかったんだ

離れないと強く誓った

指切りが壊した関係

またねと手を振って

それが最後って

そんな哀しいことはないじゃんか


せめて最後にって

じゃあさよならって

笑ってくれてもいいじゃんか



唐突に終わって

なにがなんだって

困る僕が見たかったのって


もう聞けやしないよ

棺のなか眠る―――君の亡き跡へ

胸に咲く花は
儚くて。哀しくて。

あなたの　傍らに　　いつもいて

あなたを　見てる　　わたしだから

その　こころの　重荷　　　その　こころの　傷跡

痛いほど　　わかり過ぎて……


あなたを　傷だらけにした　あらゆることを

全部　取り除いて　　楽にしてあげたい

もう　　自分のこと　痛めつけたり　しないで


こんなに　愛していても……　無力ね　　ごめん

こぼれる　涙が　　今　　優しい　花に　なったなら

そっと　あなたの　胸に　　捧げるわ　　だから

そんなに　　自分を　責めないで……

哀しみを燃やして眠る夜

湿気った灰は夜風に遊ぶ

淋しいと言い出したら疎まれて

淋しくないと無理して笑ったら

心の隙間に涙雨が降り止まない

今日を生きゆく術を教えてくれ