#星綴🦋

零れた涙が星になって

星月夜にさんざめく灰色の鼓動

儚い逢瀬に引き摺られ

未練が降らせた遣らずの雨

愛は瞬く間に根腐れしてしまうのに

君は絵画の花のように枯れないね

心に灯した哀しい夜を

灰になるまで見つめていよう

優しい光を灯したい

君の心のような慰めの光を...

君と手を繋ぎ愛を結んだ夢裡の中

難解な恋も夢の国では容易いのね

揺れる心が痛いから

音色に想いを重ねたの

君に宛てた恋の本音は届かず

くしゃくしゃの紙ヒコーキとなって

空を翔けてゆく

哀しみに耐え続けるのは

君と同じ世界を息たいから

夏風が揺らす孤独

君の遺香が心を纏うから

絵に描いたような哀空に

愛を滲ませ誤魔化した

光の音を心で聞いて

夏のせつなさが込み上げる

星合の輝きは恋の微笑み

靡く恋衣に触れ合う指先

孤独の片隅に差し込む光

浅い呼吸は準透明

群青を留めて袖口を濡らす

劣等の涙は絶えず愛を乞う