さゆた✨・2024-06-08
つながるポエム祭
片想い
紫陽花
雨粒を絡めてまで数えた
君への気持ちたちは
1枚も届かないままで
一雨ごとに色を変える
紫陽花
何色に染まったなら
あなたは迎えに来てくれますか
哀色に揺れる紫陽花の路へ
恋心が甘雨の一雫に濡れる
貴方の背中見つめるばかり
泣きたいくらいに恋でした
紫陽花の
すんだ花弁
海女雫を避けるように
カタツムリが雨宿り
紫陽花の
華に包まれて
カタツムリが
そっと、顔を出し
♡♡
紫陽花♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
雨が似合う花、紫陽花♡♡
地面が濡れて反射して光る♡♡
最高に美しい彩り♡♡♡♡
一面を明るく照らす。♡♡
♡♡
近所の紫陽花は咲き時で
でも私の恋は
いつ咲くのか不明なままで
まだ芽も出ていない私に
恋が咲くのは多分
この紫陽花たちが萎み
ひまわり達も枯れる頃だろう
植物が雨を吸って育つなら
私も雨に打たれれば咲くのかな
雨という涙を美しく浄化するかのように
咲き誇る紫陽花たち
私は貴方にとってそういう存在に
少しでも近づけていれば良いのに
変わらぬ日常に
咲き誇る紫陽花
美しさに惹かれ
アリの姿も🐜
小さな変化に微笑んで
今日という時間が動き出す
昨日の好きは
 ̄ ̄
今日の大好き
 ̄ ̄ ̄
会う度に想いは募っていくばかりで
土に応じて色を変える紫陽花
環境に合わせて染まる私
色を変えても紫陽花であり続けるよう
染まった後も私は私であり続けたい
変わらぬ何かが私の個性
土の性格で
表情を変えるお姫様
いつか君色を支えられたら
紫陽花の色を
『空の色』と私は言います。
貴方は何を
思い浮かべるのだろう
雨の季節に咲く君は
本当は太陽に憧れてるんだよね
だって 紫陽花の真ん中には
陽だまりがひとつ
雨に流され 紫になった陽かり
それでもいいから 浴びていたい
雨が似合うって 誰が決めた
その雨は 涙かもしれないじゃん
わたしは紫陽花だ
あなたはきっと この涙には気付かない
たとえ雨が降ろうと
陽だまりのようなあたたかさに憧れる
わたしはそんな 紫陽花なんだ
『紫陽花シンドローム』
雨音のステップ
翻るフリル
あたしとあなたは梅雨模様