#詩にたい私の筆跡

消えたい夜は

世界の最期を妄想する

どんなに来ないでと願っても
明日はやっぱり言う事
聞いてくれなくて

君がいた時は
明日を待ちわびていたのに
君がいなくなった途端
明日が怖くなった

あの頃に戻りたいと思うのは

あの時の私が幸せそうに笑うからよ

誰にも見て貰えないし

心も軽くならないのに

芯の出ないシャーペンと

無意味なグレーになった紙が

溢れている。

ここから飛び降りたら

もう君とは会えないね

鳴れない音に泣いて

暗闇の日々を綴って

”大丈夫”で閉じ込めるから

生き苦しい夜を

夜更かしだと怒られて

毎晩声抑えて泣いてる私が

馬鹿みたいで

なんで生まれてきたんだろう

細い字を書くでもなく

乱暴な字を書くでもなく

ただただ

ぽつぽつと

繋がっているようで繋がっていない

そんな字を書くのを少し

楽しいと思ってしまったのだ

変わらない姿の後ろで

蓋した気持ちは

筆圧に滲み出てしまった

夜中に起き上がり
あなたが好きとメールしてもいいかな

タイムカプセルを埋めた日に戻りたい

いちばん、生きてて楽しかった

いちばん、私の憧れだった

なにもかもができなくなり
机には物がいっぱいで＿

買い物のレシートや鉛筆や口紅
頭の中に背よってた分が

結晶みたいに落ちていって
あぁ…こんな時もあるんだって

自分の詩が書けなくなり
物語の舞台は
いつの間にか舞台に上がれなくって
なにしても＿何書いても＿いまいちで

泣きながら書く物語シリーズは
落ちていった涙で
紙がぐちゃぐちゃで
何回も何回も何回も書いてもだめだった



気づくのが遅かった＿。
今、気づいたよ
ゆっくりまた書けたらいいな

湧いてくる優しい思いすら奪われて
私は私を思いやることすら出来ない
ただの人形と化した

奪われていく幸せを
涙で見送っても
見向きもされない悔しさに
世の中の非情さを知る