#人生

日陰に咲いた微笑みが

掬われる世界であってほしい

貴方が幸せだと笑う度

視界が歪み

雨が降る

あなたに好かれたかった

水を与え続けるだけじゃ

本当は満足できなかった

笑いかけるように心は泣いて

包み込むほどに愛は溶けてゆく

寂れた胸に淡い光

空回る日々に想い出が泣く

惰眠に口角を泳がせて

夢でも笑えない人生模様

今日も息ている

自分の心を吐いて呼吸してる

あとどのくらい

息継ぎをすれば終わりますか

悠久を夢む温もりを

抱きしめながら眠りたい

枯れ葉のように吹き寄せられて

群がる人形達の空笑い

月並みな言葉に雫が落ちる

寂れた月夜は寂寥に満ちて

穢れた胸に痛む秋雨

綺麗な過去が咽び泣く

静寂の秋天に孤独が鳴る

君の温もりは日々の幻

掬える涙があるのなら

虚無な指先で

風のように触れるだけ

嗚呼、神様

どうして涙をしょっぱくしたの？

心の傷に沁みるじゃない

生きてるか死んでるかわからない毎日

でもまだもう少し貴女と同じ世界がいい