#夢幻

幻は触れることさえ許されない

薔薇

幼い時から「魔女」と呼ばれ、
緑色の目でその姿に見抜き、
空気ではなく、雰囲気が読める

ある日、君の痛みが感じられ、
心の底から
君の行動も君の表情も真似、
鏡の前
冷たいカミゾリで手首切られ、
気を失うまでに

ある日、君の夢に引かれ、
闇の中
響かれた声を無我夢中に従い、
君の隣
その強い腕に抱き締められ、
苦しくなるほどに

芽が出るように薔薇の種をまき、
そして萌え、愛を育て、
そのうち咲かないのだろうか

親に愛されないと

子どもは

他人の愛を信じないか

或いは

過信するようになる

夢幻の

真実を追い求め

成れの果てに

恋愛中毒

水に浮かぶ泡沫の如く

夏を泳ぐ陽炎の如く

私の命も儚さを纏えたらよかった

記憶の中に君を乗車

最終便に乗せて

二度と忘れないように

夢を途中で投げ出したら

幻で終わっちゃうよ

しんしんと降る雪
寒さと人恋しさが混じる

こんな夜くらい独りにしないでよ
暖めて…
一夜の幻想でいいから

連絡したい人がいる
出来ない現実

寂しさ埋めて
誰でもいいから
震える心を包んで

ひとりじゃない、朝を迎えたい

あなたを見つめ

たわい無い話しして

時には、ケンカして




叶わない夢を
今も、
見続ける。。

何気ない仕草が好きだった 。


目線の落とし方

抑揚の付け方

ふわりと香る柔軟剤の匂い

不意に交差する視線のひとつ


理想よりも夢のように

美しい人だった 。

6歳が憧れた13歳なんていなかった。


きっと13歳が憧れた20歳もいないのだろう。

ママは素敵な笑顔
パパはワタシを抱きしめて
愛してるって笑ってくれた

あったかいお家 あったかいご飯
ワタシを囲む 笑顔のパパとママ

変だね
パパとママの身体が冷たいの
お洋服に着いた汚れも取れないの

でも幸せ
パパとママが
ワタシの思い通りに動いてくれるから

ほんの一週間前までは

一緒に元気な顔して歩いて

会話もしていたのに…

今は影も形もない

気持ちという思いだけが残された

頬が少しずつ濡れていき

ひとすじの流れに変わった

その思いもやがて

時と共に刻まれていく

哀しく残酷に悲しく冷酷に…

貴女の事を思い出すと
どうにも涙が止まらなくて
私は今一度
叶わぬ恋に夢を見る

きっとみんな幻だから、
気にするまでもないのさ、
こんな世界なんて

どれが夢か現か、
考えてる間に分からなくなって、
リアルなんてないのと、
笑って闇を見ないフリした