『引き寄せの法則』の話
[シリーズその5]
(※続きものです)
今回もなるべく短く
要点だけでまとめたい。
『引き寄せの法則』でも、
それ以外の教えでも
そうなのだが。
習得することで個人的な利益が得られる教え/メソッド/法則などを、
いわゆる善悪と結びつける考え方は、
わたしは大嫌いだ。
つまり
『引き寄せの法則』ときいて
『まず善人になりましょう。
そうすれば善い人生が約束されます』
というふうには理解してほしくない。
まーこれは
あたし自身が、過去に宗教団体に捕縛され洗脳されていたことにも関係するのだろうが。とまれ、
『引き寄せ』であれ何であれ、
学んだ本人に直接利益をもたらすはずの教えが、
なぜか、
いつのまにか
正しく生きましょう、などの
本人に厳しい制約をもたらす話に
すり替えられてしまうのは、
ほんとうにムカつく。
『引き寄せの法則』に関しては
わたしは軽く10年以上研究してきたし、
たぶん、これで、教える側にもなれる。
だからこそ、
あたしが『引き寄せ』を教えるのなら
まず、絶対に欠かすことのできない
前提条件として
次のことを宣言したい。
これは、
あなたの現実を
あなたにとって有利なものにするための教えだ。
まわりのだれか、ではなく、
あなた個人が自分の望みを満たすための教えだ。
だから。
根本的に言って他人は一切関係ないし、
また、あなたが善人か悪人かも関係ない。
あなたを『善人にする』教えではなく、
あなたに『個人的な利益を追求させる』教えなのだ。
『引き寄せの法則』を理解できれば
あなたは、あなた自身の望みを叶える
ことができる。
しかし、そのためにはまず、
自分の望みが何であるか、
自分自身で把握しなくてはならないし、
そのことに対して
真剣になる必要がある。
そうして、そのためには、まず、
善悪、という、他人との関係性にまつわる概念は一旦すべて忘れて、ただ自分自身のことだけに意識を集中させなければならない━━━。
自己中心的。
そのとおり。
『引き寄せの法則』は
とても自己中心的な教えであり
自己中心的であることができないのなら
『引き寄せの法則』を習得することも
できない。
善悪、という分類で言ったら、
自己中心的であるのは、
悪人であることと
同義だから、
はっきり言えば
これは悪人のための教えであり
悪人たることを推奨する教えだ。
このさい正直に言明するが
これを説明しているあたしも
れっきとした極悪人である━━━━。
逆に言って、こう問いたい。
何かを本気で学ぶなら、
それ相応の見返りがほしいとは思わないのかい?
━━━と。
その『見返り』とは、
『引き寄せの法則』であれば
自分で自分の境遇を
自分自身の望み通りに変えられる、
ということだ。
見方によれば、それは、
とんでもなくわがままな、
『許されざる』ことだと言える。
自分で自分の境遇を
自分の望みどおりのものに変えたい、
というわがままを
『自分自身に対して許せる』か。
『引き寄せの法則』を使いこなすための第一の関門は、じつはここにある。
ここさえ通過できれば、習得するために、とくに難しい勉強が必要なわけではないし、英語力も数学力もまったくいらない。
ただひとつ。
自分自身のために
『わがままになれるか』ということ。
誇張した言いかたをすれば
自分自身の利益を最優先するような
『極悪人になれるか』
ということだけが、
問われている。
ほかの先生方とは、
まったく異なる結論を
わたしは掲げる。
『引き寄せの法則』は
悪人のための教えだ。
自分の人生を
自分自身の望みどおりにしたい、と
遠慮なく思えるくらいに。
あなたは自分自身に対して
本気になれるか。
言い換えれば、他人のことは
すべて後回しにできるくらいに
自己中心的になれるか。
すなわち━━━━
━━━あなたは悪人になれるか??