#泣きたい

頬を掠める花びらの優しさに

君を想い出すから、花よ、咲かないで

今日、僕が涙に濡れる代わりに

何処かで咲う人がいればいいな

何度「これが最後」と誓っただろう

進めば進むほど崩れていくだけなのに

今はただこの命が尽きるその日まで

生き抜いてみせるからさ儚くなった

瞬には君と約束のあの場所で逢おう

不安纏う身体を抱きしめて、

弱い僕の脆く儚い命に口付けを

「大丈夫」を願うから儚い笑顔を作って

「大丈夫」を願うから弱音は吐かないの

傷に絆創膏や包帯を巻くだけ　

メスで傷を開いて中身を見ろ

ちゃんと見ないと治せないし

止血だけじゃ原因知らないで

また同じ傷を負うことになる

自分の中の誰にも見えない心電図

薄淋しい響きでも鳴っていたのに

音は止まってるのに気づかれない

君にも私のいない世界を

経験して泣いてほしかった

人と比べなくていいと言いながら

あの子はこうだ、と否定ばっかり

これは矛盾してると思いませんか

貴方が今日も息をしていたのなら

名前を呼び他愛ないをして過ごし

時間さえもが惜しいと感じる程の

日々を暮らしてしましたか──。

夜が過ぎて僕を差す朝日が痛くて

怯えて布団に潜り込み瞳を閉ざし

深夜に戻ってきてと願ってみるの

今がどん底でも全てじゃないんだ

地道に頑張った蓄積がこの先に繋がるんだ

努力はゆっくり身を結ぶから涙を拭いて

夢から覚めればいつか魔法は解ける

そうと分かっていても愛し愛されて

死ぬ夢を魔法でもいいから見せてよ

春霞の日に牽衣頓足し、

気がつくと白白明けで

涙雨の降る外を眺め哀号

きっとその傷は君と分け合えたら

痛みも私だけのものではなくなって

流した涙も報われて和らいでいく気がするの