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#舞い落ちた雪の果てに

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全1作品・






私が自己満足で書いた解説たちです









きみに放つ言葉には全て
5.5ポイントのあいしてるを振ってたよ



イギリスでは、活字の大きさごとに宝石の名前がつけられていたらしい。5.5ポイントはルビー
いつしかふりがな自体を「ルビ」って呼ぶようになったそう


どんな言葉にも、ちいさなルビで愛を込めてたよ。みたいなことが書きたかった。


「きみ」と「あいしてる」は柔らかくしたくてひらがなにした。角を落としたひらがなの方が、カットされたルビーが見つけやすいかなとか思った


ことばの中に宝石を埋め込んだとして、表面が尖ってたら探せないもんね



あと、やっぱひらがなの方が余白が多くて、意味が削ぎ落とされてるからいいね。解釈を委ねる幅があった方が良いから



言葉を向けられた相手が、たまに気づいて拾ったりしたらいいんじゃないですか。愛を書き添えるように届けたかった。これは目に見えない高密度のラブレター










抱き込んだ世界ひとつ守れず
僕は六十五年後くらいに絶滅します



酔ったわたしが残した「きみ、65年後くらいに絶滅するらしいじゃん ちょうかわいそ~~~~~~~~」が元ネタです。なにを思って書いたのかは忘れた


でも、まあ、だいたい20歳くらいの人に向けた言葉なことは覚えてて。だとしたら、平均年齢が85歳くらいだとしたら、余命は65年後くらいかなとか考えた。わたしもそのくらいで死ぬんだろうなと思った



「わたし」が死んだら「わたし」は絶滅するわけ。わたしだけじゃなくて、みんなそう。どれだけ種を残したとしても自分が死んだら、自分は絶滅しちゃうの


絶滅しちゃったら、その人が見ていた世界も終わっちゃうの。終焉なの。



わたしという個人というではなく、ひとつの文明で、ひとつの言語である、ちいさな世界で、ちいさな宇宙でもある「わたし」は標本になることもなく死に絶える。わたしの全てを抱き込んだまま



わたしが考えていたこと、思ったこと、感じたこと、すべて無くなっちゃう。それが急に悲しくなったのかもしれない


たくさん物語を書いてきて、無責任にたくさんの子を産み落とした。わたしが死んだら、あの子たちはどうなるんだろう。誰かに伝えるつもりはないけど、あの子たちもわたしと一緒に絶滅してしまうんだと思うとたまらない気持ちになることがある



言葉もそう。誰の中に留められた言葉たちはわたしの肉体と一緒に朽ちる運命にあって、それがとても申し訳ない。ほんとうは君たち、どこにだって行けたのにね



死そのものよりも、この目で見てきた世界や、この胸に抱いた感情すべてが失われるという事実が、ほんとうは一番堪えるかもしれない










祈らないよ 信じてるから
きみの心臓によろしくね




「祈るな!祈れば手が塞がる!」という名言がありますが、わたしは「祈る」というのは、自分ではもうどうにもならないと諦め、天や神に行方を委ねる行為だと思います



最初の一行に、「祈る必要もないくらいきみを信じてる」という静かな愛と信頼を込めたつもりです。「信じる 君だから」(「オツキミリサイタル」)の歌詞が好きなので


きみを信じる理由はきみだから。それって無敵の理論じゃん?



「祈らないよ 信じてるから」の引っかかりのなさ?滑りの良さ? とてもお気に入りです


愛の告白というより存在の肯定??そっと背中を押すような言葉をね、書きたかったの


祈って、手がふさがったら、そうしたら、きみに触れることもできないもんね









君が再び歩き出した時
口ずさむ歌になりたい


「再び」ってのが我ながら「良いな☺️」と思ってるポイントです


「再び歩き出す」ってことは、今の「君」は立ち止まってるんですよね。その上で「君が再び歩き出した時」って言うのは、必ずいつかまた歩き始めるという信頼がまずある。ここ良いポイント


責めず、急かさず、でも、「君」がいつかまた歩き出すことを知っている。


その上で「口ずさむ」さり気ない歌になりたいというのがね、これね、とても健気で泣けますね


気分がいい時にだけ思い出すような、本人にとっては取るに足らないような存在になりたいと願うの、とても謙虚でいじらしくてキュートだと思います。もっと欲張ったっていいのにね!!


無意識の癖でうたう歌になりたいって、それもう愛じゃん🫶









身を委ねる夜もないのに
このまま光にだってなれそうね




語感だけで特に意味は無い(その1)


「~もないのに」から「~にだってなれそう」になるの、うつくしい言葉の曲線(?)だなって思ってる。我ながら


「なれそうね」のやわらかな予感が、控えめで絶妙だなと思う。前半でちょっと落ちて、後半で希望が膨らむ感じがする


これは独白なのか、それとも誰かに向けた言葉なのか









たった一夜を過ごす為に
君は梔子を燃やしたんでしょ





梔子は天国に咲く花と言われてるらしいですね


たましいを慰めるための清廉な花を燃やすんですよ。罪深いですね。祈りの破壊。救済の放棄。禁忌への接吻。


天国を業火の海にしてでも得たかった一夜は、どんなものなんでしょう


梔子は口無し。天国を焼いた大罪人が口を閉ざしてしまえば、それを知る術は完全に失われてしまうわけですが


梔子には秘密がよく似合うと思う


語るべき唯一の人間の沈黙こそが、その夜の尊さを証明しているような気がする。語られなかったことにこそ重みがある


梔子の匂いだけが残る焼け野原で、この子はなにを思うのか








君の靴先に
ひだまりを縫い付けておくね



「君の行先に光が溢れるように」と続けようか迷って、蛇足かなと思って切った。こういうのは短ければ短いほどいいですからね(自論)


君の靴先がどの方向を向いて、君が何処へ歩いていっても、そこに光がありますようにという優しい祈りの歌です



「ひだまり」という、昼間の限られた時間の限られた場所にしか出現しないものを、常に君に靴先に。



ここさ、「足元」じゃなくて「靴先」にしたのちょっと私の「癖」が出てるんだけど、あくまで「まだ踏み出していない未来」を照らしたかったのね、わたし。だから「靴先」なの


今ではなくて、少し先の未来をあたためたい。君が次の一歩を躊躇ったりしないように



「靴先」の方が距離が遠い感じがするのもお気に入りポイント。干渉しすぎず、見守ることを選んだ人の距離感だなって思う


あと「縫い付ける」はなんかこう、手作業でせっせこやった感が出て可愛くない?手ずから手間をかけて縫ってるのとても可愛いと思う。きっと一針一針、祈りながら縫ってるんだよ


「貼り付ける」「結ぶ」とかだとまた印象も違うと思う。縫った方が圧倒的に可愛い



縫い付けられたひだまりに、君は気付かず生きていくかもしれない。きっとこの子はそれでもいいんだ









冷めるしかない心臓でも
変わらず愛してくれる?




「冷める」か「涸れる」かで悩んだ。で、結局「冷める」の方が感覚的だからそっちにした。「涸れる」は視覚だから。やっぱわたしは触って確かめたいんだと思う


生まれた瞬間に死ぬことが決められているけれど、それを承知の上で愛してくれる?って聞くの、か弱くて可愛いと思うの。


「変わらず」でちょっと図々しい感が出たかと思いきや、すぐさま弱気になるの可愛くて…愛しいね…



「あなたは私を愛してくれる?」という問いは、「私はきちんと私を愛せるのか」に通ずると思う


終わりゆくものを、ちゃんと愛せるか。その覚悟があるのか、己の胸にこそ問いたい








あなたがいる悪夢に
全てを委ねてしまわないように




悪夢だとわかっているのに、感情の全てを託したくなる。それだけで、あなたという存在がどれだけ大きなものなのか、大きなものだったのかがわかる

それが正しいことではないとこの子はちゃんと分かってるんですよね。その上で、あなたがいる悪夢があまりにも魅力的で揺らいでる









私の左で鳴り止まない
うるさい心臓をあげようね



舞雪これ好き


「あげようね」が特に良くて、なんか母から子に与えてるみたいな温度感すら感じる


「あげるね」「あげようか」「あげよう」とかもちょっと考えたけど、「あげようね」で大正解だぬた思う


本当に心臓が左側にあるのかは知らないけど、「心臓が左側にある」ってとてもわたしにとっては都合がいいの。右手を使って差し出すとしたら、左に心臓あったら渡しやすいじゃん?


左側の心臓から「差し出す」という身体的な動作はとても自然で、ノイズがない。引っかかりのないやさしいことばの集まりにできたと思う


「うるさい心臓」にしたのは、いろんな出来事に対して反応する心臓を持て余しているから。鼓動で生まれた感情が血液を通って身体を満たすから











あなたが地獄にいなければ
ちゃんと楽園を願えたのよ




「~なければ~できたのに」って、愚痴とかにもよく使われるからとても人間臭い言い回しだなって個人的に思ってる


「地獄」とか「楽園」っていう単語好きだよね、わたしって


イメージとしては、毎日楽園を願っていた敬虔な信者が、大切な子が死んじゃってからどうにも様子がおかしいぞ…みたいな感じ


あの子はわたしのような敬虔な信者ではなかったし、根っからの善人ではなかったけれど、でもわたしを救ってくれた。わたしが信じる神さまは、あの人をどう裁くのだろうという疑問から、徐々に信仰が揺らいでいく話


たったひとりが地獄に落ちた(かもしれない)だけで、これまで信じてきた楽園を疑っちゃう子、可愛いと思います‪👍🏻


愛が信仰を揺るがす話がとても「「「癖」」」です


正しさと優しさが一致しなくて、信仰心がグラグラになっちゃうの、「「「癖」」」です!



「神さまを信じること」が自己救済だったはずなのに、それではあの子を救えないと知り、神さまを疑っちゃうんだよね…罪深いね




神さまの価値観であの人が救われないなら、わたしがあの神さまを、あの楽園を信じ、願うことになんの意味があるのか







「だってねえ 死んだら星になれるんですもの!」


これ、小説のセリフからまるまる持ってきた。無邪気で残酷ないいセリフだと思う。「ですもの」が無邪気な少女っぽくていいね。なんか急に「おままごと」って感じがしてくる



「死んだ人は星になるんだよ」というやさしい嘘を呑み込む素直さと、「惨めったらしく生きていくより、さっさとしんで星になっちゃう方がいいよね!」という冷静さの危うい両立が良い。


無垢であどけないのに、世界と、自身の命に向ける視線が冷めきってる











指を切らせておいて
手を切れだなんて酷い
貴方しか知らないのに



ただの言葉遊び

指を切る=ゆびきり、約束
手を切る=関係を断ち切る

「指」と「手」、似ているのにここまでちがう意味になれるのかと日本語の奥深さを再認識した


指と手。物理的に繋がっていて、近しいものなのに、「指を切って」つながり、「手を切って」別れるの、不思議だね


「指」と「手」の言葉の距離感(?)が近いのに、意味が離れているの「近くにいたのに遠くなる」この文章全体の意味と呼応してる感じがして、良い



わたしと貴方がこの関係ではなくなること、全くの他人になってしまうことが、わたしにとってどれだけ酷なことなのか、貴方だけは知っているはずなのに、っていう怒りを三行目に込めた。つもり







飛行機雲で掻き切った
喉とそれから不実な小指


なんで飛行機雲にしたのか忘れたけど、空に浮かんで、すぐに消えてしまう儚い存在が「掻き切る」という暴力性をはらんだ動詞とくっついてるの面白いかもとか思ったんだと思う


裏切られた。だから声も聞きたくなくて、「心臓」とかじゃなくて「喉」を狙ったのかな。命まるごと刈り取る覚悟で


言葉を「喉」で交わし、約束を「小指」で交わしたんだろうね。今まで愛しかったそれが、裏切られたことで憎しみの対象になったんだと思います


わたしが後生大事にしていこうと思った約束も、貴方にとっては、すぐに消える飛行機雲くらい、取るに足らないものだったんですね












「とうの昔に消滅したかもしれない星の残像に誓うのも、やはり不誠実でしょうか。ああでも、やっぱり私は消滅しても尚、貴方を照らす星でありたい」



「ロミオとジュリエット」の「日が移ろえば満ち欠けする月に愛を誓わないで」「誓うならあなた自身に誓って」からの連想


月が駄目なら星はどうだろうと考えて、確実に今そこにある月より、見えているけど存在していないかもしれないから、もっともっと不誠実じゃん!と思った


何百光年も離れた星は、もう消滅しているかもしれない。星の光は過去から届くから


不誠実かもしれないけど、それでも、「いいなぁ」と思ったんだと思う。もう存在してないのに、しんでしまったのに、貴方の足元を照らす光を届けることができる星が羨ましかったのかもしれない


その星が存在していなくても、目の前に光があるって、人の愛とか記憶とかの在り方と似ているなって思った










星を探す癖だけが残ったよ
どれがポラリスだっけ


星が好きな君がいなくなったってのに、星空を見上げる癖は残ったよ。君が言ってたシリウス?デネブ?とかはあんまよく分かんないけど。星って綺麗だね



え、あのさ、こんなこと言うのもアレだけどさ


たぶん「君」は夜空を指さして、「あれはプロキオンだよ」とか説明してたんだよね。で、「僕」はそれに耳を傾けてたんだよね


なのにさ、見つけやすいであろうポラリス(位置が変わらない)すらわかんないってそれ



星を説明している「君」の横顔見てたよね!?!?!?!?!?!?!?
星空じゃなくて、それに目を輝かせる「君」ばっか見てたでしょ絶対!!!!!!!



って思うんだけど、どうなの??????



星の名前を「ポラリス」にしたのは、なんとなく道標を失った「僕」という意味付けをしたかったからという適当な理由だったんだけど



冷静に考えると、ポラリスが見つからないってそれ



「君」が「僕」にとってのポラリス(道しるべ)だったってことになるけど大丈夫そ???????????



ポラリスが中心にあって、他の星がその周りをぐるぐる回る(ように見える)んだよね


そのポラリスが「君」だったってさ。それさ



「僕」にとっての世界は「君」を中心に回ってたって解釈されても仕方ないよね!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?




君がいないとなにもわからない。なのに夜空を見上げてしまう。未練とか執着とかじゃなくて、なんかとってもきれいな愛の残滓











「死に価値を与えてしまいそうで
まだ墓前に花も手向けていない」



「死」はそれだけで絶対的な喪失なんだけど、そこに花を備えたり、手を合わせたりすることでさらに決定的なものになる気がするんだよね


自分の中の未練を、花ごときで消化したくない。美しい別れになんてしてやるもんかという気概を感じる


喪失の中でまっすぐに立つ人なんだろうな、と思う



あと、死んだ人の「死」に意味や価値を与えるのは、残された人なんだよね。この子はそれが怖いんじゃないかなとも思う









光陰が噛み砕いた月に
何を願えばよかったのでしょうか


三日月の夜に書いた


光陰(時)によって欠けた月があって、こんなに時が経った今になって、「私はあのとき何を願えばよかったのか」って後悔してるんだと思う


「噛み砕いた」のワードチョイス、わたしが書いたから当然だけどとても好き⋯時の経過はどうしようもなく一方的で、容赦がないから。

「噛み砕いた」にすることで、時そのものに意思があるような印象を受けるし、この子は時間によって「奪われ、壊され、噛みちぎられた」と感じているんだなってわかる


「何を願えばよかったのでしょうか」の柔らかさが、前半の「光陰」「噛み砕く」のゴツさ(?)みたいなものを包んでるなって思うの


わたしが見た三日月が欠けてる途中だったのか、それとも満ちていく途中だったのかなんて覚えてないけど、この子が見上げる三日月はたぶんこれから欠けていくんだろうなと思う


なのに君は、すべてを奪い去った時間の流れを象徴する欠片を見上げずにはいられないんだね










夜を越えなかった願いが
星の隣で瞬くように




夜を生き残れなかった願いが、宇宙のどこかで、名もない光として生き続けますように


叶わなかった願いも、そのために合わせた両手も、瞑った瞳も、ひとつも無駄じゃないよって言いたい。願いが成就しなくたって、きっとそれは誰かのそばで小さく光り続けるよって、言いたい


誰かのために、もしくは自分のために願ったという事実そのものに、意味とあたたかさがちゃんとあってほしい









私がどこに堕ちても
きっとそこに君はいないね



だって君は善い人間だから、的なことを続けようか悩んでやめといた。言葉って不思議。削った方が意味が重くなったりするから



私はわるい人だから、地獄のどっかに堕ちちゃうの。君はいい人だから、もう会えないね



「そこ」は「地獄の底」とのダブルミーニング狙ってそう。覚えてないけど。じゃなかったらたぶんわたし此処だと「其処」って書く気がするもん



「そこ」というひらがなの曖昧さが、非地理的な(非現実的な)「地獄」に合ってる気がする。空間が曖昧になるというか



でも結局、「そこ」でも「其処」でも「そこ/其処ってどこ?」って読み手に引っかかりを与えるんだよね。丁寧じゃないの。



この言葉と一緒にメモとして残ってた⬇



二千年いっしょに落ちて
底を花畑にしてしまおうね



⋯これ多分、相手側の視点で書いたやつだよね。こっちの子は、相手と一緒に地獄の底まで落ちて、そこを花畑にする覚悟あったんだよ











「じゃあこの傷に花が咲けば
君は歩みを止めてくれるの?」


「そうじゃないんでしょう?」が続くと思う


みんな好きだよね。傷ついた人間が、その傷をバネにして立ち上がる話。過去の痛みを強みにして、成長する話。わたしも好き


傷を克服できる人は確かにすごいけど、でも、傷ついたまま生きている人もいるよ。


傷は傷のまたじゃだめ?癒さなきゃだめ?それを理由に立ち上がらなきゃだめ?


天邪鬼だから、時折そういう美談を否定したくなる。傷を抱えた人に「成長」とか「変化」を求めて、その痛みを意義あるものに昇華したら?みたいな、強制力はないけどそういう空気感?それすらわたしは嫌で


癒されなくても、治らなくても、俯いてても這いつくばってても立ち止まっててもいいよって、どんな時も心から言える人でありたい


「花」は比喩。傷そのものじゃなくて、その傷が生み出したなにか価値があるもの。わたしにとってはそれが言葉だったり文章だったりするのかもね









その翼で何処までも羽ばたいて
それでも僕だけを選んでね



たくさんの人と出会って、たくさんの世界を見て、その上でちゃんと僕だけを選んで!


すごく優しく見えて、とっても欲張り!
執着が隠しきれないの、可愛いね!


「世界を見ておいで」ってとっても成熟してる愛情からくるセリフにも見えるけど違うんだよ⋯この子は「どんな世界を見ても僕のことに帰ってくる」って確信…慢心⋯?してるんだよ


余所見されて、「なんで!?!?!?僕だけって言ったのに!!!😡😡😡(言ってない)」って癇癪起こしてほしいね~


⋯⋯慢心ではなく自己暗示だったらどうしよう


🤯









だって君は
光に帰れる人だから



これ最初が「だって」なのすごく癖に刺さる。わたしが書いたから当然なんだけど


泣きそうな声の「だって」だよ。唇を結んで、言い訳がましい「だって」

その直前にどれだけの自己否定が連なっているのかを考えるだけで泣ける(泣ける)


「光に帰れる人」っていろんな解釈ができるなと思ったんだけど、わたしは「本来なら光が当たるとこにいるべき人」と思って書いた


最終的には、幸福や正しさがある場所に導かれるべき存在。そういう人っていますよね


眩しいくるいの正しさとか、ひたむきな光とか、疑いようのない幸福とか、そういうものに溢れた場所に「君」は生まれて、そして何度でも帰れるんですよ


「帰れる」と「帰る」で悩んで、「帰れる」にした。そこに「君」の意思と選択を宿らせたいと思って。あと、普通に帰ってほしくなかった。わたしが


「君」は天性の清らかさを持っているから、いつでも陽だまりに「帰れる」んだよ


なのに、帰らずにお前の隣にいるのはなんでなのかをよく考えてほしいワケ😡😡😡


自分と「君」は違うって線を引いてくれちゃってるけど、「君」はそんなの気にせずお前の隣にいるよ。日向とか日陰とか気にもせずに


「だって」で文章を始めたのは、奥行を持たせたかったから。「だって」の前には多分、「僕は君に相応しくない」的なことを言ってますよ。どうせね










せめて惜しませてください
あなたに明日がないことを



「それがあなたの幸せとしても」がとても好きで、そこからの連想で書きました。



その決意を止めることも、割り込むこともしないからあなたの未来が永遠に閉ざされること、それを惜しむくらいはいいよね



「せめて」という小さな接続詞がいじらしい。そのあと続く動詞が「惜しむ」なのもナイス判断だと個人的に思う


「止めない」「責めない」「すがらない」ことが、あなたへの最大限の愛だと知っているの










君の涙は爆弾だ
たった一粒で
僕はこの星を見限れる




君が一滴でも涙を流す世界に意味も価値もないもんね!!グッバイ地球!!今から僕ら銀河系ハネムーン行くんだ!!🚀


「君」が泣き崩れたり叫んだりせずとも、ポロッと泣いただけで「誰にやられた!!誰に泣かされた!!世界!?世界だな!?世界許さん!!!!😡」って騒ぐ気満々なのいいと思います



たった一人の、たった一粒で天秤が傾いちゃうの、不安定で盲目的で可愛いなって思いません??星の評価が「君が笑えるかどうか」で決まるのだいぶ末期


わたしは「涙」と「爆弾」を繋いだだけで満足しました。解釈は特にありません。幾通りもの二人が想像できると思います









流れ星になったら
君の願いを聞けたのかな




𝐕𝐞𝐫𝐲 𝐂𝐮𝐭𝐞 💋



「なったら」「聞けたのかな」の仮定+疑問の柔らかい語尾の連続


これさ「流れ星だったら」にしようかなとも思ったの。でもさ~ なんか濁音使いたくなくて「流れ星になったら」にしたのね


「だったら」の「だ」は、ちょっと夜に響きすぎる。あと憂いが強すぎる



でもよく考えてみたら、もし「流れ星だったら」だと、生まれついての流れ星みたいになるくない?ただの天体じゃん。そんなの意味ないもん


「人間である自分が流れ星になったら」という、一見メルヘンな思考が大切なの。そんなの無理って分かってるけど、この子には自分の形を変えてでも君の願いを聞き届けたかったっていう健気な献身があるんだから


「流れ星」そのものに心はなくて、「流れ星になった僕/私」には、君への想いがある。だから「流れ星になったら」で大正解だなって思う。「流れ星になる」という変化こそが愛だから



👤‎⭐🌠😌🙏🏻💭︎🌟🥰



あとこれ、最後が「願いを叶えられたのかな」とかじゃないのもいいなと思ってる。聞くことだけを望むなんてなんて慎ましやかで健気なの








舞雪・1日前
舞い落ちた雪の果てに

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