汐羅・2025-02-06
偽善と温もり
ossm
優しい言葉などいらないから
ただこの手を握っていて欲しかった
明けないで欲しいと願う夜は
きっと君が隣にいる日
毒だと知っていても
呑み込んでしまいたい愛がある
誰かが言う綺麗事は
いつだって自分は対象外な気がしてた
私には愛想もコミュ力も何も無いから
ただ優しい人でいるしかないの
眠れない夜があるんだから
起きられない朝があったっていいじゃない
かすり傷だって
積み重なれば人は死ぬわ
いつまでも一緒にいたいけど
私を知られるのが怖いのよ
君の声が聞きたくなった
どんな歌より君の声が支えだった
君のいない季節は匂いがしないと
君のいない世界は色がないと
君のいない未来が来るのが怖いと
そうやって縋って欲しかった
恋は盲目なんて言うけれど
こんなにも簡単に
世界が色づいてしまうものなのだろうか
春の桜が告げる
全ての始まりには別れが必要よ
今更気づいて必死に手を伸ばしても
離してしまった手は
もう知らない誰かと繋がってる
君と過した時間が欲しいのか
君が欲しいのか
分からない時点で君じゃなくても
大丈夫なんだよね