❨あいたんのこいびと❩
しかたんシリーズ第三弾♪
ぼく、くまのしかたん。
ぼくのご主人様は
もちろん
いつも元気なあいたん。
あいたんのおいすが
ぼくの特等席。
きょうもあいたんのおいすに
ちょこんと座らせられて
あいたんとあのねのね、の
ごっこあそびだよ
「ねえねえしかたん♪」
なになあにぃ??
「あいたんねぇーなやみがあるのよぅ」
うんうん、何で悩んでるの、あいたん
ぼくにきかせてぇ??
くまのちいさなみみを
かたむけて
あいたんの話を
いっしょうけんめい聞いた。
「あいたんの、かれしがねぇー」
え!?
ええええ!?
かれし!?
あいたんカレシがいるの!?!?
ど
どどど
ど
どこのどいつだあーーー!!!!
ぶれいくはぁとで
いかりしんとうのぼく。
そんなことは
気にもとめないあいたんは
話をつづける。
「あいたんのカレねぇ、イケメンなのー」
ねえねえあいたん……
それ
ぼくより??
「もちろんねぇしかたんもイケメンだけど」
うんうん
「あいたんのカレはねぇしかたんより上!!」
お
お
ま
い
が
ぁ
(゜҈Д҈゜҈)
ぼくは
どうようをかくせない
あたまが
あたまが
ぐわんぐわんして
思わず椅子から
ぽてん、と落ちちゃった
「あーしかたん、ちゃんとすわってなくっちゃだめでしょー?」
あいたんが、ぼくをだきおこしてくれる。
あいたん、すきだよぅ。
「う、おもっっ!」
え!?
「しかたん、またふとったでしょ!!」
ええええええーーーー!!
それは
それは!!
あいたんがたべすぎるから
ぼくのおなかのわたわたが
ぽんぽーんって
増えちゃうんじゃなかった!?
「ねえしかたん、あんまり太ると、女の子にもてないよ?」
が
が
が
が
あ
あ
ん
(ll'ʘิωʘิ'll)
そ
それはないよぅあいたん
ひどいよぅ
ぼ、ぼくだって
ぼくだってね!!
結婚適齢期の男熊なんだぞぅ!!
モテないとか言われたら
気になっちゃうんだぞぅ
ぼくはちょっとだけ
無神経なあいたんに
ちょっとだけおこりんぼう。
でもね
あいたんは
ちゃんと
椅子からおちた僕のこと
ぽんぽんってして
ほこりをはらって
また椅子の上に乗せてくれた
おしゃべりは続く
「それでねぇしかたん」
うんうん、なあに
「カレねぇ、うわきしてるみたいなの」
!?!?!?!?
「ちがうおんなのこと仲良しなのよ?ひどいでしょ?」
うん、うんうんうんうん!!
それはひどいね!
わかれたほうがいいよ!!
わかれなよ!!
「でもねぇ、あいたん、カレのことだいすきなの」
あいたんのおかおが、
かなしそうにみえる……。
それだけカレのことが
すきなん………
「あー……しかたん」
うん?
あいたんはおなかをさすさす
さわりながら
「おなかすいたね」
うん!?!?
「クッキーたべたくない?」
ぼくはぶれいくはぁとだから
たべものはいら……
「もう!しかたんったら食いしん坊ね!」
えええええええーーーーー!?
ぼく、いるって言ったあああ!?
「あいたんもいっしょにたーべよ♪」
おかあさんの目をぬすんで
あいたんはクッキーを
くすねてもってきて
「しぃーー!!」
はなにひとさしゆびをあてて
にんまりさん。
ぽりぽりむしゃむしゃ
ぱりぱりさくさく
ねえあいたん
それってさぁー…
またぼくが
おもくなるんじゃないの??
そんなぼくのといかけを
きいてかきかずか
あいたんはいった。
「しかたんー、またふとってるぅー」
ほら!やっぱり!!!!
あーー…ぼく
てぶてぶのぽよんぽよんになっちゃう
あいたん、そんなぼくのこと
きらいになっちゃうかなぁ?
「でもねあいたんはね」
うん??
「そんなしかたんだいすきよ♪」
さくさくクッキーを食べながら
あいたんはそうわらってくれた
でもねぇ
あいたんには
うわきやろーのかれしがいるもんね
そのうちぼくとも
あそんでくれなくなっちゃうんだろうなぁ
そんなことおもっていたら
なみだのながれないぼくのおめめは
なみだいろにそまってきた
せつないよぅ
かなしいよぅ
ずっとずっといっしょがいいよぅ
まだまだクッキーを
ほおばりつづけるあいたんに
おもいをぶつけながら
そのようすをながめていると
うしろから
しろいかげがゆらゆらゆらーっと
ちかづいてきた。
あ!!!!
あいたん
あいたん!!!!
敵襲だ!!!!
にげっ
「こぉーーーらあいたん!」
「ひゃっ!!おかあさん!!」
「そのクッキー勝手に食べちゃだめでしょ!?」
「こ、これはしかたんがたべたいって!」
えええええーーーーー!!!!
「うそつきはいけないなぁ?しかたんにちゃんとあやまりなさい!」
おかあさんにそういわれたあいたん
うらめしそうにぼくをみて
いまにもなきそうなかおで
「しかたん…ごめんね」
と、あやまってくれた。
い
い
い
いいんだよぅ
そんなの気にしなくていいんだよぅ
あいたんは
かわいいなぁーーー♪
けっきょくのところ
ぼくはあいたんにめろめろ。
おかあさんが向こうへいってしまうと
あいたんはぼくのみみもとで
ちいさくちいさくつぶやいた。
「ねえしかたん、あいたんのライバルね」
うんうん
「おかあさんなのよっ」
うん!?!?
それは、つまり
そのぉ。
ゆうぐれどきの
カラスさん
かぁかぁ鳴いてるお時間に
「ただいまーあいー、ままぁ、お土産買ってきたぞ」
おとうさんが帰ってきた。
「あ、カレだ!!」
あいたんは声をはずませて
ぼくのまえでウィンクをひとつ
おとうさんのいるげんかんへと
はしっていく
その手にはしっかり
ぼくのおててがにぎられていた
「おかえりおとうさんー!」
ぼくのらいばるは
おとうさんだったみたい
ぼく、ぜーーーったい
まけないからね、おとーさん!
お・し・ま・い...♪*゚
ひとひら☘☽・2020-05-05 #幸介 #幸介による小さな物語 #しかたんシリーズ #浮気 #恋人 #カレシ #彼氏 #彼女 #あなたは知らない私の気持ち #くま #くまさん #ぬいぐるみ #女の子 #お父さん #お母さん #ブレイクハート #失恋 #片想い #好きな人 #おもちゃ #友達