#マッチングアプリ

「一緒にねるねるねるねを練れる人が理想です」

いかにもコンサルタントが考えそうな、ありがちな、プロフィールの文章…

いつまででも待ち続けるがいい。

一人でねるねるねるねを、練りながら。

マッチングアプリで、信じがたいことだが、
あの魔女からいいねが届いたのだ。

しかし、当然、僕は承諾しなかった 。

偽物に決まっている。

仮に本物だったとしても、僕は練り込まれてしまうだろう。

要するに、はじめから、勝算などなかったのだ。

婚活アプリの、メッセージ。

質問に返事をしないのは、
やり取りを終わらせたいという意思表示だ。

「どんなねるねるねるねが好きですか?」
という僕の質問は、
既読は付いたが、
返事がない。

東京都が

マッチングアプリを開発したのだという。

それは、希望だろうか、絶望だろうか。

いずれにしても、東京の人が練るねるねるねるねは、都会的な色に、変わるのだろう。

マッチングアプリなんかやったって
いい人には出会えない。
お祭りの屋台のくじ引き並みの
商売なのだ。
実際僕は
マッチングアプリをやってみたが
ねるねるねるねを練れる人とは
出会えなかった。
プロフィールにねるねるねるねを
練れると書いている人はいても
大半は嘘だし
本当だったとしても
僕とはマッチング
しないのだ。

「趣味はねるねるねるねを練ることです。」

そう書いてから、あの人からの連絡が途絶えた。

彼奴は
プロフィールに
ねるねるねるねを作るのが
趣味だと
書いていた。
それは
嘘だということが
実際 会ってみて
分かった。
私はあの魔女に相談して、
然るべき措置を
とってもらおうと
思っているのだ。

ねるねるねるねの色は…
　　大人なら、知っているが…

買った時点で、ほぼ確定している。
だから、大人は　
色の変化に驚くふりはできても　
心から驚くことは　
もはや、できない。

だから私は、
マッチングアプリで　
「ねるねるねるねデートがしたい」
と書いている人間を　
信用しないのだ。

マッチングアプリでマッチしたって

結局

ぼったくりバーに

連れてかれるのが

関の山なのだ。


それなら

いっそのこと

部屋で一人で

ねるねるねるねを

練っていたほうが

ずっといい。

自治体までもが
マッチングアプリを推進する世の中。
それ自体別に悪いことではないが
他にもまずやるべきことがあると思う。
たとえば、出会いを求めるよりも
まずは、練ること…
ねるねるねるねの色は
練らなければ変わらないし
色が変わらなければ
出会いを求めるという行為自体が
無意味になってしまうのだ。

あなたを私が幸せにしたい。

私の隣で笑っててほしい。

大好きなあなたの"彼女"になりたい。



あなたから電話やご飯を誘ってくれる、

わざわざ私の最寄りまで来てくれる。

大丈夫？と心配してくれる。

「頑張ってな」と励まして応援してくれる。



…少しだけ、期待して待っててもいいですか。

行政さえも
マッチングアプリの開発に
関与する時代。

それでも、
婚活目的ではなく、
ねるねるねるねを練る目的
（練りモク）
で利用している人が
一定数
存在するのが、
現状なのだ。

マッチングアプリで
「好みのタイプ」と称して
「ねるねるねるねをリードしてくれる人」
と書いている女性…

思うのは勝手だが
書いてしまうのはどうかと
僕は思うのだ。

リードしてもらえなければ
色も決められない
か弱い女性を演じていると
思われてしまうのだ。

たとえ報われなくても、

わたしの片思いだったとしても

出会えてよかった人だと思いたいです。

「早く会って練りたい😊」と、
あの人は送ってきた。
「ねるねるねるねが好きなのかな」
くらいにしか、思わなかった。
しかし、今にして思えば、
その異常さに、
私は早く
気づくべきだったのだ。