#声

星や月が見えないなら

無理に見上げなくていい

物語の中を歩いてたら

そりゃあ転けるときも

あるでしょう

人は人を忘れる時
まず声を次に顔を
最後に思い出を忘れるらしい
どうして君の声が
段々思い出せなくなってるんだよ

繰り返すあの日々に

嘘なんてないはずさ

始まり出しそうな物語に

微睡みながら何かを待つ

すれ違う距離

触れたくても届かない


既読の付かないLINE

更新されるストーリー


教室で声をかけたくても

君はクラスの中心で談笑会

きっと今かけても出ないって思ったけど
今、声聞かなかったら
本気で縁切る覚悟が着いちゃいそうだった
もう会わない、好きなんて言わない、
愛情も友情も私達の間にあったものは
もう全部捨てた

僕を呼ぶ君の声が好き

僕の名前を
呼んでくれる君が好き

君は僕の“好きな人”


“言葉”にならない僕の本音＿＿

久しぶりに生きた心地がしなくて

その場から早く逃げたい

全てに対して立ち去りたい

表現が苦手な君に

僕の言葉をあげるから

君の声を聞かせてよ

君の声が溶け込んで
優しく時を刻み始める
輝き感じた瞬間に
こころ動き始める

通話越しの声を

早く直接聞かせて


会うまでに人混みに慣れておくね．

｢可愛い｣あなたは私に

よくそう言った

｢好き｣も｢大好き｣も

全部言葉だけだったのね

声が聞こえたような気がして

1人立ち止まる

人混みの中で貴方を探した

あなたをひとつ忘れる度に

私の中で何かが死んでいく