陽_ひぃ・2024-04-08
朝陽に挿した栞
解けたリボン
落ちたメイク
私たち、もうそこには居ないよね
貴方に恋をするまでは
私は天使でいられました。
本当は知ってるよ、
あなたがとても弱いってこと
咲き誇る桜の花が、
業火にしか見えなくて
君の瞳に映る夏の青が
私の目から零れ落ちた
私たち、いつも同じところで躓いてるね
波の音を聞きながら
きらめく水面をみつめ
流れる秋の雲に手を振って
そこにあなたがいてくれるのなら
これ以上の幸せは望まない
あなたの優しさを、
探して
見つけて
抱きしめて
暴く価値すらないような
小さな秘密を抱きしめて
「誰にでもそうなんでしょ」
そうでも思わないと私が持たないの
絵の具が足りなくても、
一緒に空想を描いてくれる人
それぞれに大事なものがあってさ、
できてさ。
私だけが今に残されるみたいで。
あなたの足枷になりたくない
あなたの足枷になりたい
盲目になりきれないうちは
雲を掴み損ね続けてる
知ってたよ
ネックレスごときじゃ縛れないことくらい