他人事なんて
私には彼氏がいた
結婚を前提に
付き合っている彼氏が
彼氏との年齢差は15
私が高校を卒業したら
籍を入れるつもりだった
これからの未来
これからの幸せ
それが
私たちの軽率な行動で
全てを壊してしまった
2020年の春
今は
新型コロナウイルス
が、世界全国で
猛威を奮っている
「悪化するのは高齢者だけ
若者は大丈夫」
そう言われていたし
そう思っていた
卒業を間近に
学校が臨時休校になった
都知事が
自粛を要請した
大変そう
自分の身近な物な筈なのに
何処か他人事だと思っていた
自分の身近な人が
感染しているわけでもないから
他人事に過ごしていたのだろう
「まだ大丈夫」
自粛要請の出た
土曜日と日曜日
外に出てはいけない
そんなことわかっていた
だから私は母親に秘密で
金曜日に彼氏に会いに行った
私は新宿
彼は渋谷
電車を使って
私は渋谷まで行った
まだそれなりに人がいて
「なんだ、全然大丈夫じゃない」
警戒心が一気に無くなった
そのあと私たちは
一緒にカフェでお茶したり
洋服を買ったり
カラオケに行ったり
夜の8:30まで
遊んでいた
家に帰ると
鬼のような母と父に
怒られた
「なんで?いっぱい人いたよ?」
お説教を受けながら
そんなことばかり考えていた
それがこんな事になるとは
思ってもいなかった
それから3日後
彼氏から連絡が来た
「俺、感染したらしい」
__え?
彼氏が
ウイルスに
感染した
それから
濃厚接触の可能性のある
私と
私の家族は
病院で検査を受けた
結果は陰性
家族も大丈夫だった
酷く安心した
若いから
きっとすぐ退院できる
また
一緒に遊べる
1週間がたった頃
病院から連絡が来た
彼氏が
亡くなった
病状が悪化して
亡くなった
死因__コロナウイルス
まだ紡ぐことが出来た命
頭を鈍器で殴られたような気がした
医者が言うには
彼氏はタバコを吸っていたから
悪化してしまったのだろう
親の言うことを聞いていれば
大人しく自粛をしていれば
こんなことにはならなった
ウイルスは
目に見えない
身近にありすぎるからこそ
危機感が薄れる
人がどうこうじゃなくて
自分がどうするか
後悔はしてもしきれない
白杖代໒꒱低浮上極・2020-04-02 #独り言 #白紙手帳 #小説 #コロナ #気をつける #後悔 #フィクション #コロナウイルス
