(-_-)・2日前
休憩は終わり、彼女は戻った。
僕の受信トレイは、
静寂を取り戻した。
数時間の区切りが、なぜだろう、
光年ほどの距離になったみたいだ。
賑やかな職場にいるはずの君が、
手の届かない、遠い星のようだ。
スマホの画面を、ただ見つめる。
一秒ごとに更新される、
無言の、透明な壁。
「大丈夫」とわかっているのに、
胸の真ん中には、小さな黒い穴が開いた。
君の声で満たされていたはずの空間が、
虚無の原型のように、ぽっかりと。
あの短い「きゅーけー」のメッセージが、
僕の世界だった。
今は、君のいない場所で、
君の気配の残滓を辿る。
連絡が途切れたこの一瞬こそが、
僕のための休憩時間なのかもしれない。
寂しさと、期待と、少しの不安。
それらが混ざり合って、
薄曇りの空のように、僕の上に広がる。
このモヤモヤは、君からの次の通知で、
一瞬にして晴れると知っているのに。